<ウロボロス>(TBS系)
生田斗真・小栗旬イケメン並べたのにもったいない!長ったらしい独白、安易な展開・・・漫画的過ぎて入り込めん

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   生田斗真と小栗旬というイケメンかつ演技派の二人が主演の復讐ドラマである。児童養護施設「まほろば」で育った龍崎イクオ(生田)と段野竜哉(小栗)は、「まほろば」の先生だった柏葉結子(広末涼子)が何者かに殺される現場に遭遇する。その時にやってきて、事件をもみ消した警察の4人組に復讐するために、イクオは警察官、竜哉はヤクザの道で成り上がり、表と裏の世界からその4人を追い詰めようとする、というお話。決まり文句は「結子先生の敵(かたき)取るために!」だ。

笑っちゃう「悪役4人組はみんな金時計」わかり易いけどねえ・・・

   決してつまらないわけではない。話の展開も早いし、アクションシーンも本格的である。嵐の主題歌も雰囲気に合っていて良い。腐敗した警察権力に警察官自身が立ち向かい、過去の事件の真相を暴くというのは「クロコーチ」を思わせるものもあり、期待していた。

   が、毎回のようにイクオが頭を抱えてうずくまり、「思い出した!」と突然20年前の記憶がよみがえることにより、謎が解けていくという安易な展開に違和感を覚えることしばしばだ。事件をもみ消した警察の4人組はみな金時計をしており、その金時計をした男たちを探すという設定には、「いやー、相手もさすがにそんなわかりやすい目印、身に着けて歩いてないだろ」と突っ込みたくなる。

   公安に撃たれて大けがをし、瀕死のはずだったイクオが何の説明もなしに復活し、金時計の男の一人を見事倒したところは笑うしかなかった。原作が漫画だから当然なんだろうけど、本当に漫画的だ。

   そしてドラマに入り込めない最大の要因は、「20年前の事件の真相、その証拠を揃えてあんたのおやじを地獄に突き落すためにはね......」なんていう長々しい独白、電話口での「お願いしますよ、日比野さん」のような不要な呼びかけに代表される、説明的な台詞が多すぎること。脚本の方、もう少し工夫をお願いします。

小栗がかすむ滝藤賢一のカッコよさ!いちいちキマってる台詞言い回し、身のこなし

   とはいえ、金曜22時の枠ということで豪華すぎるキャストに単純にワクワクする。主演の二人はもちろん、上野樹里、広末涼子、滝藤賢一、吉田鋼太郎、吉田羊、ムロツヨシなど演技派・個性派俳優がズラリと顔をそろえているのだ。上野樹里は若干無駄遣いされている感が否めないものの、イクオに恋心を抱く同僚の刑事、日比野美月を丁寧に演じている。

   吉田鋼太郎もイクオや美月を温かい目で見守る愛嬌のある上司がはまっていて、その影響でイクオの心が竜哉から離れるところに納得感あり。ついでに演技力があるのかないのかわからない武田久美子(何年ぶりに見た?)のヤクザの姐さんは、「ギャハー」と言いたくなるようなメイクと着物姿で、とにかく笑わせてはくれる。

   他にもゲストという形で毎回、中村蒼、嶋田久作、尾上松也、北村有起哉といった、普通のドラマだったら重要な役どころをやりそうな人たちがどんどん出てきて、あっさり殺されたり捕まえられたり。贅沢この上ない。7話からは「まほろば」時代の友人役で綾野剛まで参戦した。すごすぎる。

   ツボに入ったのは滝藤賢一演じる刑事、蝶野真一だった。公安に目をつけられながらイクオと竜哉の関係を疑い、単独で二人を追いかけるのだが、台詞回しから身のこなしまで、演技力のなせるわざか、ものすごくカッコいい! 「半沢直樹」での、うつ病になりかけた弱々しい銀行員役とは打って変わって、言葉も荒く強引だが信念と優しさがある役だ。

   いったん手錠をかけた竜哉を逃がしてやるシーンの「俺も今、警察って看板が信じられねえ気分なんだ。言っとくけど次はねえぞ」って台詞、カッコよすぎて5回は見たね。どのぐらいカッコいいかというと、実際にカッコいい小栗旬がこれ以上なくカッコつけた今回の役よりカッコいい。

   そんなわけで、蝶野さん見たさに来週もまた見てしまうカモノなのでした。(金曜よる10時)

(カモノ・ハシ)

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