2024年 4月 20日 (土)

教職員2000人に奇妙な脅迫状「現金300万円送れ」おかしな日本語

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   なんとも変な話だ。千葉県の教職員に奇妙な脅迫状が届いていた。おととい11日(2015年3月)までに216件だったが、その後、少なくとも44都道府県で2157件も送り付けられていることがわかった。文章はまったく同じで、しかし日本語としてはちょっとおかしいところがある。送金先はタイのバンコクを指定している。いったい何なのか。

「従わないと夜中に電源を切る、投石をする、電話を掛ける」

   脅迫文は「お前の教え子の親からの依頼で行動を開始する」と始まる。「教え子を侮辱したから復讐する」「個人情報をあばき、最低の教師だと名指しして掲示板に投稿する」とあって、従わないと夜中に電源を切る、投石をする、電話を掛けるとなっていて、中止してほしいなら300万円払えといい、送金先のタイ・バンコクの住所が書かれていた。

   届き始めたのは火曜日(10日)頃からだという。脅迫文はA4版1枚にびっしりと書かれ、それが封筒に入っていて、送り主の名はなく、宛名書きはボールペンの手書きだ。徳島県内へのものは徳島市内の郵便局から出されていた。他のものがどうなのかはわかっていないが、2157人分を準備するだけでも相当な手間だ。

   悪質ないたずらだとしても、全国に広がったうえ2000人超というのは尋常ではない。切手代だけでも10数万円。すでに退職した人、死亡した人も含まれていた。古い名簿を使ったにしても、44都道府県それぞれ別のはずである。実家に届いたという教職員は「気持ち悪いです。脅迫の内容について身に覚えはありません。だれが送ってきたのかもわかりません」と話す。文部科学省は各地の教育委員会に金を送らないよう注意を呼びかけている。

   現金の送付先というがこれまたナゾだ。バンコク中心部のプラカノン地区のアパートの1室で、ここに住むタイ人女性は知人女性に頼まれ郵便物の受け取りを引き受けたという。知人女性の夫はバンコク在住の日本人で、日本人女性から「履歴書を送りつける先として住所を貸してのしい」と頼まれたと話している。

   頼んできたのは「マツオ・キヨミ」という女性で、「3月15日以降に荷物が届く」「荷物は香港の住所に送る」という話で、男性はすでに4万円ほどの報酬を受け取っていたが、荷物は届いていないという。

改行も句読点もない珍妙な文面・・・中国語を自動翻訳?

   脅迫文はすべて同じ内容のコピーで、文節の頭の1字空けも改行もなく、句読点もない流し込みだ。それ自体奇妙な感じだが、さらに文章にもいろいろおかしな点がある。

   国語の先生の齋藤孝キャスターは「お前の家に投石 夜中に怖い電話」「私たちは追い込みを続ける私たちは」の2点をあげて、「日本人の感覚としておかしい。翻訳文体」と解説したが、2点以外にも文章全体がおかしい。やたら漢字が多いのだ。

   井上貴博アナ「われわれが日常使う日本語と明らかに違いますね」

   ただ、金の送り方の説明は入念で、現金を週刊誌に挟み、雑誌ごとガムテープで巻く、郵便局で書類として郵送としていて、郵送手続き書類の記載の仕方までが記してある。

   まあ、中国方面の臭いは濃厚だが、オレオレ詐欺のお年寄りとは違うのだから、送金する先生がいるとも思えない。ご苦労さまなお話に見える。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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