アベクロミクス株価でフトコロほっかほか!大臣たちの「含み益」ランキング

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日経平均6万3000円という大ボラに「週刊現代」もホントかよ!?

   <私はズバリ、2030年には日経平均株価は6万3000円を超えると見ています。この額を聞くと驚かれるかもしれませんが、決して不可能なことではありません。6万3000円という数字は、日経平均株価が毎年9%程度成長すれば、達成できるからです。

   私は、いわゆるアベノミクスによって、日本はすでにデフレから脱却し、長期のインフレ時代を迎える流れに入ったと判断しています。インフレの状態であれば、年に9%の株価の成長ができないわけがない>

   アベクロノミクスが懸命に後押しする『官製』日経平均株価が1万9000円を超え2万円も窺えそうだが、『週刊現代』には「そんなものじゃない、6万円超えもある」と予想する人間が現れた。

   さすがに週刊現代も「本当かよ」と疑問符をつけているが、その御仁、正五角形を駆使して相場を読み解くことから、ウォール街では「ドクター・ペンタゴン」と呼ばれているという若林栄四氏だ。6万円の根拠は次のようなものだそうだ。

   <日経平均株価は、戦後に東京証券取引所が再開した1949年5月から数えて、40年7か月後の89年12月に、史上最高値の3万8957円をつけました。私は、この40年7か月という周期を重要視しています。(中略)

   相場にはバイオリズムがあるので、落ちたら上がるものです。私の見立てでは、底をついた日本経済は、89年の頂点から約40年半後、つまり、2030年に再び絶頂を迎えると考えます>

   こんな脳天気な予想を真に受ける人がいるのだろうか。安倍首相なら小躍りして握手を求めるかもしれないがね。

   「週刊新潮」によれば、官邸の執務室には刻々変わる株価を映し出す電光掲示板があり、安倍首相はそれを「凝視」しながら一喜一憂しているそうだ。

   ロータス投資研究所の中西文行代表によれば、市場関係者が「クジラ」という符丁で読んでいる巨額マネーが5頭、所狭しと遊泳しているから、日本株買いの余力は27兆円を超えてるという試算もあり、まだ上を目指せるという。5頭のクジラはGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)、もちろん日本銀行、それに国家公務員などの3つの共済、かんぽ生命で、最も大きいクジラがゆうちょ銀行だそうである。これらの公的資金が株価を釣り上げているから、当面は日本株は「買い」なのだそうだ。

安倍首相は916万円、竹下亘・復興大臣1億7856万円、麻生財務相4148万円・・・

   さすが週刊新潮、そのクジラの運用に影響を及ぼす立場にある政治家たちがどんな銘柄を保有し、どれだけ儲けているかを調査している。意外なことに、安倍首相は夫人の実父が社長を務めていた森永製菓の株だけ4万9000株。昨年6月の閣議決定発表以降、約916万円の「含み益」をもたらしているという。もしかすると、安倍首相は本当に株が上がると信じていなかったのではないか。

   山谷えり子・国家公安委員長は第5位で、住友不動産、三菱商事など多くの銘柄を持ち、含み益は916万4860円。第4位は塩崎恭久・厚労大臣でパナソニック、帝人、全日空空輸、ブリヂストンなど、これまたスゴイ数をもっている。総額1285万9594円の含み益だ。ブリジストン株の保有は1000株だが、専門家にいわせると追い風が吹いていて、原材料費のコストダウンで収益が上がっていて、いまが買い時だそうだ。ちなみに100株単位で買えるから購入額は50万円弱。

   3位は甘利明・経済再生担当大臣で、保有する株はディズニーランドを運営するオリエンタルランドだけ1000株。それでも株価は倍増し1833万円もの含み益をもたらしている。2位は麻生太郎・財務大臣で九州電力や西日本鉄道、ブリジストンなどいくつも保有して、含み益は4148万1258円にもなる。

   堂々のナンバー1は竹下亘・復興大臣で、義父が経営する福田組や山陰合同銀行、それに夫人の持ち分を合わせると1億7856万円の含み益になるという。

   さあ、あなたならどうする?

NHK籾井会長辞任せよ!「私用ゴルフのハイヤー代4万9585円」あと付け言い訳通用しない

   さて週刊現代が久々のクリーンヒットを飛ばした。NHKの籾井勝人会長の公私混同を告発している。レポートしているのはノンフィクション・ライターの森功氏。籾井会長はハイヤー使用が私的なのにNHKに払わせたというのである。

<内部告発のあった籾井会長のゴルフプレイ日は、今年の正月2日だった。場所は東京都小平市にある「小金井カントリー倶楽部」だ。同クラブは37年(昭和12年)にオープンした日本でいちばん古い名門中の名門のゴルフ場である。会員数445人限定、田中角栄が通ったことでも知られる。(中略)接待ゴルフならまだしも、プライベートなのに、局の車で往復。その事実をつかんだ関係者が、NHKの総合リスク管理室に電話してきたのである>

   そうして内部調査が開始されたが、籾井会長がゴルフに公用車を使っていたのは紛れもない事実で、籾井会長もそれを認めたが、「プライベートなゴルフなので、あとでハイヤーの代金を支払うつもりだったんだ」といい訳をしたそうである。そんな子供じみたいい分が通用するはずはない。

   1月2日の正月ゴルフにかかったハイヤー代は税込みで4万9585円。しかもこの代金はすでにNHKが払っているそうだ。<つまり、いくら本人がポケットマネーで払うつもりだったと言い張っても、しょせんあと付けでしかないのである>(森功氏)

   これだけでも会長辞任ものだが、安倍首相の威を借る狐の籾井氏にはそんなことさえわかるまい。

   3月16日付の朝日新聞朝刊は「NHKの籾井勝人会長が今年1月2日、私用でゴルフに出掛けた際に利用したハイヤー代が、NHKに請求されていたことがわかった。NHK経営委員でつくる監査委員会が、内部の指摘を受けて経緯を調べている。籾井会長は後で代金を自己負担したが、NHK関係者によると、支払ったのは監査委が調査を始めた後だったという」と報じたが、ここには週刊現代がスクープしたとは一行も書かれていない。いつもながら困ったものだ。

「クローズアップ現代」ヤラセ疑惑!クラブ従業員が「出家ブローカーを演技させられた」

   トップが迷走するとNHKの現場にもそれが反映されるのか、「週刊文春」はNHKで1、2を争う良心的な番組「クローズアップ現代」でヤラセがあったと告発している。

   これが本当なら国谷裕子キャスター真っ青だが、問題となったのは昨年(2014年)5月14日に放送された「追跡『出家詐欺』~狙われる宗教法人~」だ。出家詐欺とは<お寺で得度(出家の儀式)を受ければ戸籍上も法名への変更が可能となる制度を悪用したもので、宗教法人と結託して多重債務者を別人に仕立て上げ、ローンや融資を騙し取る詐欺の手口>(週刊文春)だそうである。

   週刊文春が指摘するヤラセとは、NHKの記者が出家を斡旋するブローカーを突き止め、オフィスビルの一室での多重債務者とのやり取りを外から隠し撮りした映像のことだ。ブローカーの顔も映っていないし音声も変えられている。

   ところが、このブローカー氏、自分は北新地のクラブの従業員で、ブローカーなどではない。NHKの記者に依頼されて演技したもので、犯罪者であるかのように流されたのは許せないと憤っているのである。週刊文春によれば、ブローカー役の人物は架空、多重債務者は記者の知人で、活動拠点という事務所はニセモノだという。これが事実なら悪質なヤラセである。

   このニセブローカー氏、NHK記者に電話で何度か抗議し、その際、記者はこういったという。<「たしかにいつもその仕事(ブローカー)をやってる人のように見えたかもしれないけど、普段新地で働いてるのに、それは申し訳なかったと思うんで、その辺はしっかりとお詫びしたいと思いますので」>

   3月18日の『asahi.com』によれば、<MHK定例放送総局長会見が18日、都内で行われ、森永公紀理事は、一部週刊誌に、昨年5月放送の宗教法人をめぐる詐欺事件を扱った「クローズアップ現代」で、やらせの疑いを報じられたことに「今の時点でやらせがあったと考えていない」とした」>そうだが、「今の時点」だから、これからしっかり内部調査をしてもらわなくては、籾井会長もろともNHKの信用は失墜する。

増殖する「オウム残党集団」信者1万4000人、資産6億9000万円

   オウム真理教が起こしたサリンによる地下鉄同時多発テロからあす20日(2015年3月)で20年が経つ。死者13人、負傷者6300人を出した事件は大きな傷跡を残しいまだ癒えていない。

   假谷清志さん拉致・殺害で警察の強制捜査を怖れた麻原彰晃(死刑囚)が命じた卑劣なテロだが、当時、オウムはイラン・イラク戦争で使用され、特効薬のない「マスタードガス」の製造にも成功していたといわれる。それが使用されていたら被害はさらに大きくなっていただろう。

   今週発売された週刊誌にはオウム関連の記事が散見される。『週刊朝日』には、サリン事件の被害者の話やオウムからサリンやVX液攻撃されてもオウムの平田信容疑者(逃亡していたが2011年12月に出頭)の弁護をしている滝本太郎氏の話などが載っている。

   さらに、週刊朝日は最盛期は在家信者1万4千人、出家信者1400人がいた信者数はサリン事件後1000人まで減ったが、残党信者はいま増加していると報じている。<組織の再興に取り組み、99年に1500人まで回復。その後も微増の傾向を示している。2007年、オウムは現在「アレフ」を名乗る主流派と上祐史浩氏(52)が率いる「ひかりの輪」の両派に分裂。昨年の信者数は両派を合計して1650人。いずれも依然、麻原の影響下にあるとされる>

   資産額も00年に比べて17倍以上も増加して、6億9000万円にもなるという。オウム信者たちの「脱洗脳」を手がけてきた脳機能学者の苫米地英人氏は、事件実行犯の受刑者や死刑囚の洗脳は「解けているかは極めて怪しい。薬物を使った洗脳は簡単に解けるものではない」と話している。

<麻原死刑囚が収監されている東京拘置所(葛飾区)の周辺は、「麻原のエネルギーが強い」という理由から、信者の間では『聖地』とされている。ぶつぶつと何かを唱えながら巡礼する信者が近所の人の間で、たびたび見かけられている>(週刊朝日)

   麻原死刑囚の「呪縛」は事件当時幼かった彼の子どもたちにも及んでいる。週刊朝日は麻原の四女(25)、週刊現代は三女(31)のインタビューを掲載しているが、それぞれの父・麻原への気持ちは違っている。四女はこう語る。

   <「私は父の死刑は執行されなければならないと思っています。父が死刑になったからといって、亡くなられた方が帰ってくるわけではありませんが、何度死刑になっても償いきれない罪を父は犯しました。(中略)

   やめようとは思っても、今でも自殺未遂を繰り返してしまいます。実を言えば、法律できちんと裁いてもらえる父がうらやましくもあります。たとえ死刑であっても自分がすべき償いの方法が決まっているのですから。私はどう償えばいいのかもわからないのです。生きていていいのだろうかと毎日考えています」>

   事件当時アーチャリーとして知られていた三女は、実名で彼女の写真も1ページ大で掲載されている。彼女は講談社から「止まった時計 麻原彰晃の三女・アーチャリーの手記」を20日に出すそうだ。その本を読むと、彼女は<今もなお父に対する強い愛情を抱いていることがうかがえる>(週刊現代)そうだ。

   昨年9月に彼女は裁判所で麻原と再会を果たしたという。<「九年以上も夢に見た『尊師!(お父さん!)』と思わず叫ぶような場面はありませんでした。それでも、『父』に会えているという喜びで感無量になり、(中略)父の姿は涙でかすんでいました」>

   また、こうも書いている。<「父について多くの批判があることは、身にしみています。それでもわたしは、父が事件に関与したのかについて、今でも自分の中で留保し続けています。父を守れる者が子どもしかいないなら、わたしだけでも父を信じよう。世界中が敵になっても、わたしだけは父の味方でいたい」>

   この発言には多くの批判が集まるでことあろう。だが、それだけオウム事件が残した後遺症は大きく、事件の解明が十分なされていないことの証だと私は思う。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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