株価2万円相場―週刊誌・株記事どれ信じる?「煽り派」「懐疑派」「関心ない派」

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   株価が2万円を超えそうな勢いである。株の記事では週刊誌の色分けがハッキリしてきた。株が上がるぞ、6万円もあるぞと鉦や太鼓で囃し立てる「煽り派」は『週刊現代』。『週刊ポスト』と『週刊新潮』は「懐疑派」だ。『週刊文春』と『フライデー』はほとんど取り上げていないから「関心ない派」と3つに分けられる。

   今週も週刊現代は「日本株爆買い インサイダーたちの情報を公開する」。週刊ポストは「それでも『アベのベア』は99%のサラリーマンには『賃下げ』だった」と冷水を浴びせ、週刊新潮は「『日経平均2万円』という濃霧を歩く『羅針盤』情報」と株は買いかもしれないが、ひょっとすると大暴落もあると、読者からすると「いったいどっちなんだ、ハッキリせいよ」とひと言いいたくなる作り方である。週刊文春とフライデーには株を扱った特集はない。

   ほんもののインサイダー情報など取れるはずはないが、もしやと思って読んでみたが、案の定、証券アナリストや証券会社の紐付き評論家たちのあらま欲しき「ご託宣」でしかなかった。週刊現代によれば、トヨタ株やパナソニック株はもはや買いではなく、銀行、証券、不動産株が「次に買われる銘柄」だそうだが、興味のある方は買ってご覧あれ。

   週刊ポストの記事は直接株を扱ったものではないが、私にはこちらのほうが説得力があると思う。それに「アベのベア」はうまいタイトルだ。メディアは大企業のベアが上がったことや来年度の採用人数を増やしていることを取り上げ、さも景気がいいかのようにアベノミクスをヨイショしているが、週刊ポストがいうように、ほとんどの企業やサラリーマンには他人事である。

   週刊ポストはベアをパーセントに換算した表を載せている。たしかにトヨタは1・14%アップ、日産が1・4%、大林組が1・2%、東レが 0・9%アップとなってはいるが、その一方で、最新の消費者物価指数(食品、エネルギーを除く総合)は前年同月比で2・1%上昇しているのだ。相澤幸悦・埼玉学園大学教授がこういう。

   <「物価が2~3%上がっている状況下では、それに追いつく賃上げなど到底実現しません。大メディアは過去最高のベアと報じていますが、アベノミクスの恩恵を受けているはずの大企業でさえ、賃上げは物価上昇に追いつかず従業員の実質賃金はマイナスとなっているのが実態です」>。週刊ポストがいうように、<つまり「過去最高のベア」と報じられている数字は、実際は「賃下げ」に他ならないのだ>

   週刊新潮は先週取り上げたように、5頭の「クジラ」が東京株式市場を遊泳していて、2万円を突破するのは通過点で、さらなる高みを目指せると豪語する証券アナリストたちの声を載せてはいるが、本音は<現在の急激な株高に、あの80年代後半のバブル崩壊直前の危険な匂いを感じ取っている専門家もいる>というところにある。

<「所詮、日本株の売買の7割を占めるのは、海外投資家です。その主力であるヘッジファンドの決算期は5月が多い。決算までに利益を確定するため買い進んだ株式を売り抜けます。2年前の5月は、ある大手ヘッジファンドが大量の日本株を売り、それに引きずられて日本の金融機関も一斉に売り出したので、日経平均が大暴落した」(RFSマネージメントチーフエコノミストの田代秀敏氏)>

   さあ、あなたはどの週刊誌を信じますか。

ウルグアイ大統領の国連演説絵本が売れてる!?「貧乏とはもっともっとと欲しがることである」

   私は知らなかったが、こういう絵本が売れているそうだ。タイトルは「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」(汐文社刊、くさばよしみ・編、中川学・絵)。3月1日に退任したばかりのウルグアイの大統領で、ホセ・ムヒカさんという。この本は彼が12年6月20日、国連の「持続可能な開発会議」で行った演説内容をそのまま絵本にしたものだそうだ。

   当たり前の内容だが、こうしたことを国連で話したというのがスゴイ。安倍首相も4月にアメリカへ行って議会で演説するなら、参考にしてみてはいかがだろう。だが相当な覚悟がないと、言えないだろうが。

<人より豊かになるために、情け容赦のない競争心を繰り広げる世界にいながら、「心を一つに、みんな一緒に」などという話ができるのでしょうか。だれもが持っているはずの、家族や友人や他人を思いやる気持ちは、どこに行ってしまったのでしょうか>
<世界を襲っているのは、じつは欲深さの妖怪なのです><貧乏とは、少ししか持っていないことではなく、限りなく多くを必要とし、もっともっとと欲しがることである>

   この約10分のスピーチが終わった後、スタンディングオベーションが起こり、拍手が鳴りやまなかったという。

   ムヒカ氏は1935年生まれ。60年代からゲリラ活動に参加して4度逮捕され、2度脱獄した経歴を持つ。壮絶な半生を送った後、09年11月の大統領選挙で勝利し、10年3月に大統領に就任したそうだ。

白鵬「モンゴル国籍のまま一代年寄」にけんもほろろの北の湖理事長

   大相撲春場所はまたも白鵬の優勝で幕が下りたが、一強多弱の土俵ではいっこうに盛り上がらない。そのうえ、白鵬は今場所ずっと取材拒否を続けていたため、相撲担当記者からもブーイングが出ている。

   白鵬は引退したら、モンゴル国籍のまま親方になりたいという『野望』をもっているようだが、これは叶いそうになく、それもイライラさせている要因だと週刊ポストが報じている。週刊ポストは北の湖理事長にこの問題について聞いているが、返事はつれない。

<「一代年寄はやはりモンゴル国籍のままでは習得できないか」
   「ダメ、ダメ。一代でも何でも、年寄なのだから日本国籍を有する者と決められている」
   「白鵬のように実績を重ねても無理なのか」
   「どんなに実績があっても、これは規則です。相撲は日本国の伝統ある国技ですからね。ダメなものはダメ。日本の伝統は曲げられませんからね」>

   私は、相撲のルーツはモンゴルなのだから、一代限りの親方はあってもいいと思うが、なかなか難しいようだ。

高齢者ストーカー急増中!女性のちょっとした親切を好意と勘違い・・・断られると逆恨み

   週刊文春に身につまされるような記事がある。このところ高齢者のストーカーが増えているというのだ。警視庁の統計では、60代以上の件数が平成25年度1919件と、10年前の約4倍になったそうである。

   スーパーのレジで働くシングルマザー(38)に71歳の男が横恋慕し、買い物に来てはたびたび話しかけたり花束を何度も贈ってくるだけではなく、自宅の前にクルマを止めるようにまでなったケースが出ている。男はこう言ったそうだ。

<「再婚してもいい。貯金も年金もあるから母子ともにラクな生活をさせてあげられる。お金目当てでいいから付き合って」>

   彼女は知り合いの警察官に頼んで話し合いをして、ストーカー行為をやめさせたが、こうしたケースはいくらでもあり、数字上ではストーカー行為の約10人に1人が60歳以上だという。

   人生でやり残したことは恋愛だけだと、まだプレーヤーとして現役でいたいという執着心が強く、女性のちょっとした親切を自分への好意と勘違いして、断られると逆恨みしてストーカーになるケースが多いようだ。事件化するのは男性がほとんどだが、高齢女性が若い男にストーカ行為をするケースも増えているという。

   私にだって人生最後の恋をしてみたいという願望はある。だが、容貌魁偉で禿げ、おまけに肝心のお金がないときては古女房でも振り向いてはくれない。男って思春期には恋に恋して、人生の終盤では叶わぬ最後の恋に憧れたまま死んでいくものなのかもしれない。かといってストーカーまでしたいとは思わないがね。

「大塚家具」久美子社長続投!負けて意気盛ん勝久会長「これで終わる気はない」

   衆人環視の中の「父子ケンカ」と注目されていた大塚家具の株主総会が終わった。父親で創業者の大塚勝久氏(71)と長女の大塚久美子氏(47)は互いに記者会見を開き、雑誌にセクハラだパワハラだと中傷合戦を演じた。ビジュアル的には美人の久美子氏優勢だったが、勝久氏も負けてはいなかった。

   だが、27日(2015年3月)株主総会では、久美子氏ら10人を取締役とする会社提案が出席株主の6割の賛成を得て可決され、久美子氏の社長続投が事実上決まった。勝久氏は「敗戦」を覚悟していたのか、週刊文春「『娘への遺言』久美子よ、私は春日部へ帰る」の中でこう語っている。

<家族がこうしてバラバラになっている。妻が一番可哀想です。ご近所に恥ずかしいって言って、買い物にも出られない。だから毎日、私がスーパーで肉や野菜を買って帰るんです。(中略)実は近い将来、春日部に戻るつもりで、千百八十坪の土地を購入してあるんです。やはり最後は生まれた故郷に帰りたい。父と母、私と妻が作った会社はあの場所から生まれたんです>

   週刊文春によれば、勝久氏は子供たちの収入が異なることを気遣って、生活支援のためのスキームを作っているが、現在、久美子氏にもそこから金が支払われているという。さらに、久美子氏の住む都内の高級マンションの代金は9割を勝久氏の奥さんが負担しているそうだ。何のことはない、みんなして大塚家具に寄生しているのだ。

   勝久氏は議決権の19%を握る大株主である。総会前の取材に、今回負けたとしても「1度や2度で終わる気はない」と話していて、社長復帰をめざし今後も同様の株主提案を続ける可能性が高いという見方も一部にはある。だが、こうした醜悪な「家族の内輪もめ」は大塚家具の信用を大きく失墜させたことは間違いない。勝者は誰もいないということに、どちらも気がつくべきであろう。

春の競馬シーズン!あさって29日「高松宮記念」私はこの馬を買う

   春本番は競馬の季節でもある。今週の29日日曜日が高松宮記念、4月に入ると桜花賞、皐月賞、天皇賞・春、そしてダービーと続く。『アサヒ芸能』が袋とじで「GⅠ勝つデータ」をやっている。このところ負けてばかりいる私は、藁をも掴む気持ちで読んでみた。

   監修は伊吹雅也氏という予想屋さんらしい。先のことはともかく、高松宮記念の有力馬をあげてみると、アンバルブライベン、ストレイトガール、ダイワマッジョーレ、ミッキーアイルの4頭だそうだ。この人の予想も過去のデータを重視しているようだが、12年以降の3年間だからデータ数が少なすぎはしないか。

   私が参考にしているメルマガ「激走!データ競馬」は、過去10年間の傾向を出して予想している。ただ、2011年は中京競馬場改修のため阪神競馬場で開催しているし、12年からは直線が長くなった新装中京競馬場で行われているから注意が必要だ。

   ここで私が信用できると思うデータは、勝ち馬は1~4番人気以外からは出ていない。圧倒的に5歳が強い。牝馬は苦戦。間隔が10週以上開いた馬は苦戦。ここから導き出された有力馬は、コパノリチャード、サドンストーム、ストレイトガール(ただし10週以上間隔が開いているし牝馬だ。相当強いという評価なのだろうが)、ダイワマッジョーレ、ハクサンムーン、ミッキーアイル。

   私はコパノリチャードを消して、サドンストーム、ストレイトガール、ダイワマッジョーレ、ハクサンムーン、ミッキーアイル、サクラゴスペルを絡めた馬券を買おうと思っている。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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