女性が輝けない日本!元凶は「粘土層の男たち」34歳以上中間管理職・・・あなたもそうじゃないか!?

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   この日で23年目を迎える「クローズアップ現代」はずっとあるテーマを追い続けてきた。「女性の社会進出」だ。安倍政権も「女性が輝ける社会」を政権公約の一つに掲げているが、掛け声ばかりである。日本社の女性の就業率はOECD34か国中で25位と極めて低い。その理由として、これまでは「結婚・出産を機にに仕事をやめるため」と見られてきたが、クローズアップ現代は20~50代の男女1500人にアンケート調査を実施し、ある問題点が見えてきた。アンケート結果をもとに2回シリーズで取り上げた。

女性社員を働く気にさせる「5つの『き』」

   3年前まで金融機関に総合職として勤め、いまは専業主婦の三田陽子さん(東京・東大和市在住)は「子育てと仕事を両立できる自信がなかったんです。働いていたときは充実していたので、そういう生活が忘れられない」と残念そうだ。2歳の子供を育てながら総合病院で院長秘書を務める高橋美希さんは、「上司に『高橋に戻ってきて欲しい』と言われたのが大きな要因ですね」と話している。日本女子大教授の大沢真知子さんはこういう。

「仕事にやりがいや成長を感じられるかが、女性が働き続けられる非常に重要な条件だと思います。そのことが今まで語られなかったことが非常に残念です。これまで多くの女性にはやりがいのある仕事が与えられてなかった。そこがカギだと思います」

   東レ経営研究所研究部員の渥美由喜さんは、女性社員をその気にさせる「5つの『き』」を提唱している。「『機会を与える』『期待する』『鍛える』『キャリア展望』『きれいな空間』を与えれば男女の差が下がると思います」

   仕事への行き詰まりや女性にチャンスが与えれらないと思わせてしまうことが、就業率が低い原因というわけである。

   では、仕事を続けるかやめるかをどこで判断するのか。今回のアンケートでは興味深い結果が得られた。「女性が輝く生き方とは?」という設問に、「仕事とプライベートの両立」「家族やパートナーとの生活」という2つの選択肢を用意したところ、女性の半数は「仕事とプライベートの両立」を選び、男性の多くは「家族やパートナーとの生活」を選んだ。

   しかし、男性の回答を年代別に分析してみると、ある年代を境目に女性の意識に近づきつつあることが分かった。その年代とは34歳だったという。

「女性が輝く社会」は「男女とも輝く社会」

   なぜ34歳なのか。ちょうど中学生の時に男子も家庭科が必修になり、大学生の時に女性の4年制大学進学率が3割を超えたことも影響しているようだ。NHKのアンケートに「妻がやりたいと言うのなら、どのような働き方でも応援する」と答えた藤本慶久さん(大手電機メーカー勤務)は、「男女、何も関係ない。こうあるべきと考えるのは無駄なこと」という。妻の喜子さん(歯科衛生士)は「毎日が楽しい。自分一人ではできないので、(夫に)感謝かな」

   淑徳大学教授の野村洋子さんは「男女ともにフルタイムで頑張る、あるいは一時期スローキャリアにするという選択肢を手にする社会が女性が輝く社会であり、男女ともに輝く社会だと思います」と語る。

   国谷裕子キャスター「でも、職場で本当にそうした理解が得られるかが重要なポイントだと思いますが」

   渥美研究員「おっしゃる通りですね。経営トップや一般社員は女性活躍に理解をしていたとしても、中間管理職、われわれは『粘土層』と呼んでいますが、この人たちの意識をどう変えていくかが重要だと思います」

   粘土層はこのままでは一生輝けないということだ。

ビレッジマン

NHKクローズアップ現代(2015年3月30日放送「シリーズ いまを生きる女性たち①働く世代の本音は・・・~1500人のアンケートから~」)

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