JALハイジャック「ダッカ事件」丁寧な再現と実写で手際よく解説!誇大表示なく好感
<世紀の瞬間&未解決事件スペシャル>(テレビ朝日系)

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   往々にしてこういう番組(特に日本テレビ)は、鬼面人を驚かす誇大表示が多いものだが、今回のダッカ事件に限っては、当時報道されなかったディテールが目新しくて大変興味深く見たのである。
   1977年、日本赤軍が日本航空472便をハイジャックして、ダッカで134時間も人質151人の解放で日本政府とやり合った有名な事件である。当時の事で記憶しているのは、時の総理の福田赳夫が「人命は地球より重い」といって、連続企業爆破犯人たちや赤軍派などのメンバーの他に、強盗殺人の凶悪犯2名までを、16億円の身代金もろともやすやすと解放して世界中から総スカンを食らったことである。
   映像では、石井一を団長とする日本政府の交渉人と、赤軍派とのやり取りが実に詳しく再現と実写で描かれ、改めて驚いた。しかも、要人が管制塔に集まっていたので、その隙にバングラディシュでクーデターが起きてしまい、もうぐちゃぐちゃになった「事実は小説より奇なり」の事実。エアコンが止まったJALの中は48度にもなったこと、米大統領の知人の人質が殺されそうになる顛末、アルジェリアまで逆飛行して、最後の人質19人を受け取った石井が、交渉が不手際で長引いたことで、帰りの飛行機の中で吊し上げられるだろうと恐る恐る謝ると、人質たちは「皆感謝している、誰も死ななかった」と逆に石井に礼を言ったという感動的な場面。今は昔、国際テロのさきがけはわが赤軍派だったのだと改めて思い知った。(放送2015年3月29日18時57分~)

(黄蘭)

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