2018年 7月 19日 (木)

主演・相葉雅紀の出番少ない月9「ようこそ、わが家へ」伝わってこないストーカーの恐怖

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ようこそ、わが家へ(フジテレビ系4月27日よる9時)>視聴率低迷が続くフジテレビは、「半沢直樹」や「花咲舞が黙ってない」のヒットを生んだ池井戸潤ものを何としても放送したかったのだろう。原作ではうだつの上がらない中年サラリーマンの倉田太一(寺尾聰)が主人公だが、息子の倉田健太を主人公にして相葉雅紀を月9ドラマ初主演と話題づくりを狙った。結果は虻蜂取らずになってしまった。

   池井戸原作を生かすため、太一と対立する真瀬(竹中直人)の企業内幕ものに重点が置かれ、そのため相葉の出番は極端に少なく見せ場はまるでない。制作発表では「ストーカーの恐怖と企業の謀略に立ち向かう家族を描いたドラマ」とされ、台本を読んだ相葉ちゃんも「鳥肌が立ちましたし、ハラハラドキドキしました。すごい壮絶な話だった」と話していた。だが、でき上がったドラマにはまるでそんな感じではない。

注文してないピザ4万円届いても「パーティーみたい」とはしゃぐ家族・・・コメディーか!

   第1話では、健太が割り込み乗車を注意した男に自宅まで尾行される。翌日から家の花壇が荒らされ、自転車のサドルを切られ、傷ついた猫をポストに投げ入れられ、ファックスで怪文書をまかれるなど、陰湿きわまりない行為が続く。第3話でも頼んでもいない大量のピザが配達される。

   当然、恐怖にかられる家族となるはずなのに、ストーカーを「名無しさん」という愛称で呼び合い、ピザ屋に泣きつかれて頼んでもいない4万円分の大量のピザ代金を支払うおめでたさ。ずらりと並んだピザに「パーティーみたいでしょ」と喜ぶ母親(南果歩)、「こういうの自分じゃ注文しないから」とご満悦の妹(有村架純)とまるでコメディーである。防犯カメラの映像を見るシーンでも、「家族全員でテレビ見るの久しぶりじゃない」には思わず口あんぐりだ。ナレーションでいくら恐怖を煽ってみても、怖さが伝わってこない。

   ハラハラドキドキのサスペンスを期待し、小心で臆病者、気弱な相葉の健太が、愛する家族のために勇気をふるって立ち上がり、卑劣なストーカーを見事やっつけるという胸のすく展開を期待しているファンはため息つくほかない。

   企業内幕ものの部分は竹中直人の暑苦しいまでの怪演で強烈に印象に残る。相葉メインのストーカー部分はお気楽なグダグダ話の連続でイライラが募る。いいとこ取りを狙ったがすべてが中途半端になってしまった。

知央

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