増加中!「子育て世代のいなか移住」成功する人と失敗するタイプ

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   田舎暮らしはかつては定年退職者の人気だったが、最近は子育て世代の移住が増えていて、「40代以下の相談者は2008年は30%だったのが、14年には54%を占めています」(西堀裕美アナ)

   田舎で野菜でも育てて自然の中でのんびり暮らしたいと憧れるが、だれでもうまくいくというわけではない。28自治体が移住窓口を設けている東京・千代田区の「NPOふるさと回帰支援センター」のベテラン相談員・倉田貴根さんはこう言う。

「周りの人に助けてもらって生活していくというのがいなかでは必須です。地元に溶け込むということが何より大事で、移住前から始めなければなりません。自分でインターネットで探してそれだけで決めるとまず成功しません」

   倉田さんは移住の先輩を紹介して、訪ねるようにアドバイスする。「田舎の人は知らない人に家を貸すのを嫌がります。そこで、移住の先輩者と知り合うことができれば、地元で力になってくれる人ですから貸してもらいやすくなります」

   成功のカギのその2は「移住の具体的なイメージをもと」ことだ。「いなかに行って何をしたいのかを具体的に持っている人は移住が決まりやすいですね。また、観光ではなく住むわけですから、スーパーや病院はあるのか、家賃はいくらぐらいなのかなどをきちんと考えなければなりません」(倉田貴根さん)

   六角精児(俳優)「ボクは鉄道が好きなのでいろいろなところに行って、いい景色があると住みたいなあと思うけど、生活を具体的に考えたことはなかったですね」

   ここで柳澤秀夫キャスター(NHK解説委員)が待ってましたというように話し始めた。「ボクのいなか(福島・会津)でも、夏場は緑にあふれていて、空気もきれいなんだけれど、冬になるととんでもない雪が降るんだよ」

   その大雪とも付き合えなければいなか暮しはダメダなんだというわけだ。

憧れや思い込み捨てて、具体的に何をやりたいのか

   では、移住に失敗するのはどんなタイプなのか。NPOふるさと回帰支援センターの嵩和義副理事長は3つあげる。「第1は夢見がちタイプ。自分の理想だけで地域の事情を理解しない思い込み派です。第2は現実逃避タイプ。都会に疲れて、いなかに行けば何とかなるだろう派です。第3は上から目線で田舎を変えてやるという勘違い派。これらはみな失敗します」

   リタイヤ夫婦の田舎暮らしならば多少の蓄えもあるし、年金もあるだろうから、考えていたほどにはうまくいかなくてもなんとか住み続けることができるとしても、子育て世代は「ダメだった」「都会戻りたい」と思っても簡単にはいかない。また、子どもが小さいうちは自然の中で遊べて大喜びかもしれないが、高校進学や大学進学はどうするのか。実際はかなり難しいのではないか。

(磯G)

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