「酢たまねぎ」に専門家は科学的根拠なし!すぐ化けの皮はがれる健康法ブーム

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   世は健康ブームを越えて積極的健康主義とでもいえるようなヒステリック状態にあるように、私には見える。少し前に「デブは出世できない」という風潮があった。自分の体重さえも管理できないヤツに仕事ができるわけはないというような理由からだったと思うが、いまは多少太っているほうが長生きするといわれるそうである。

   古くはサルノコシカケ、紅茶キノコなどが流行ったが、あっという間に消えた。今週も『週刊文春』が健康雑誌で特集を組んでいる「酢タマネギ健康法」ブームへクレームをつけている。これを提唱しているのは埼玉県にある南越谷健身会クリニックの周東寛院長という人物。酢タマネギがいいのは、それに含まれている硫化アリルとケルセチン、それに酢に含まれる酢酸が血圧から血糖値改善、ダイエットから白内障、認知症にまで効果があるというのである。

   それに対して、専門の医者たちはケルセチンには糖や脂質を減らす効果はあるが、タマネギに含まれているのはごくごく微量で、ケルセチンが身体にいいからといってタマネギを摂るといいに違いないというのは、エビデンス(科学的根拠)がないと批判している。周氏が反論しているが、週刊文春の求めに応じて出してきたデータはたった1例だけだった。

   私もタマネギは好きだし、スライスしてオカカをかけたり、ぶつ切りにしてカラシの代わりに納豆へ入れて毎日のように食べている。身体にいい野菜だとは思うが、タマネギ健康法の雑誌や本まで買って読もうとは思わないし、「酢タマネギで病気が治る」とタイトルを打つ出版社の良心を疑う。

   ダイエットもそうである。次から次へと怪しげなのが出てくる。少し前に流行ったのに「ビリーズブートキャンプ」というのがあった。あれほどハードなダンスや運動をすれば、誰だって痩せたりムキムキマンになるのは当たり前だと思うのだが、熱に浮かされている人たちはそれに気がつかなかったようだ。

「ライザップ」ハードすぎてトラブル続発!失神、ヘルニア、脳卒中・・・

   『週刊新潮』はテレビCMを1か月に558本も打っている「ライザップ」というトレーニングジムを取り上げ、このままでは「客とスタッフが危ない!」と特集を組んでいる。

   私も目にしたことはある。「2ヶ月で、このカラダ」。そうならなければ「全額返金保証」などと謳い、赤井英和や香取慎吾が広告塔になっている。「ライザップ」のCMがいかに多いかは、「アメリカンファミリー生命保険(アフラック)」が同期間で半分の279本だったことでわかる。

   ここを立ち上げたのは健康食品の通販を手がける「健康コーポレーション」という会社で、社長は37歳の瀬戸健という人物だ。2014年3月期の売上高は約239億円。それに対して広告宣伝費は約49億円、約20%にもなる。週刊新潮によれば、「ライザップ」の特徴はジムでのトレーニングと炭水化物の摂取を徹底的に排する低糖質食事法にあるという。

   入会金は5万円で、トレーニングを週2回、2か月で計16回行う最もポピュラーなコースでさえ29万8000円だそうだ。だが、マンツーマンで指導されるというから、トレーナーたちがプロフェッショナルなら、このくらいは仕方ないのかもしれない。

   現役店舗責任者は「現在、全体でトレーナーは800人ほどいますが、そのうち8割から9割はパートタイマーです。時給は基本的に900円となっていて、ゲスト(客)のトレーニング中は1400円にアップします」と語り、元トレーナーは「ライザップは短い研修で大勢の未経験者をトレーナーにしてしまっており、危険です。(中略)研修を担当している人が、『こんな短期間じゃ使える人材は育たない』とボヤいていましたよ」と話している。

   それに労働時間が長く、「中には(残業時間が=筆者注)100時間を超えている人さえいますよ」(現役店舗責任者)というから、「まさにブラック企業」(同)のようだ。

   食事制限については、調味料の糖質まで抜けという厳しいものだそうで、しかも短期間で激しい筋トレを行うから、「これはもはやボクシングの減量の世界で、『あしたのジョー』の力石徹を生み出しているようなもの」(秋津壽男・秋津医院院長)。それにトレーニングが終わってからも同じ食生活を維持できなければリバウンドしてしまうそうである。

   そのためかどうか、血圧が高くて降圧剤を飲んでいた客がトレーニング中に失神したり、ヘルニアになってしまった客がいたり、「去年の夏、品川店では、客がトレーニング中に脳卒中になるという『重大な事故』が起こりました」(元トレーナー)

   客がトレーナーの対応に怒って入会金を返せというと、「会則で(返金は)会社が承認した場合」と書かれていることを持ち出して渋ったそうだ。

   瀬戸社長は週刊新潮のインタビューに答えてはいるが、私が一番聞きたいトレーナーたちの研修時間の短さや技量アップ問題をどう考えるのかについては質問していないため、私には不満足なものであった。

   ここがインチキジムだとはいわない。これだけの食事制限とハードトレーニングをすれば、それなりの結果は当然であろう。それならボクシングジムへでも通ったほうが費用も安くて達成感もあるのではないか。所詮、カネで買った肉体はそうとう強固な意志がなければ維持できないはずだ。

   そんな無理をせず、おいしいものを食べて、新宿御苑や神宮外苑でも散歩していたほうが人生楽しいと思うが。少しくらい太っているほうが男も女も見場がいいと思うのだがね。

当たったことないのに税金湯水の「地震予知ムラ」起きた時の対策優先せよ

   今週も大地震についての特集が多い。『週刊現代』は「巨大地震発生!その時、あなたは『エレベーターの中』」、『週刊ポスト』は「東京メガ地震は避けられない」

   週刊現代は大地震が襲ったときエレベーターに乗っていたらどうなるかを描いているが、読んでいるだけでゾッとしてくる。週刊ポストは湯水の如く税金を使っているのに、地震予知に進歩のない気象庁を中心とする「予知ムラ」を批判し、予算をぶんどるマフィアではないかとまで難じている。

   死と同じように「必ず来る」首都圏大地震が起これば、天文学的な被害が出ることは間違いない。首都機能を移転するのはあたりまえだし、首都圏4000万人といわれる人口を地方に分散することも早急にやらなければならない。地震が起これば必ず起こる火災にどう対処するのか、課題は山積みである。1日も早く手を付けるべきなのに、安倍首相は暇ができれば外遊ばかりして真剣に取り組もうとはしていない。週刊誌はもっともっと危機を煽り、どうすればいいのか具体策を示してほしい。

「藤原紀香さんも同じ目にあうわ」熊切あさ美の友人が憤慨!愛之助の酷い仕打ち

   片岡愛之助と藤原紀香、熊切あさ美の三角関係はどうやら熊切の独り相撲だったようだ。だが、週刊ポストで熊切の親しい友人がこう憤慨して話している。<「今のように人気者になる前、大阪に住んでいた愛之助さんは、東京に住むところがないので、あさ美の家に転がり込んできたんです。現在の彼があるのは、あさ美の陰の支えがあればこそなんです。なのに、この仕打ちはひどいと思います。

   彼はあさ美が結婚をしつこく迫ったと話しているそうですが、彼女のほうは自分では彼に釣り合わないと思っていました。むしろ彼のほうから『結婚はできないけど一生一緒にいよう』と話していた言葉を,あんなに喜んでいたのに・・・。紀香さんも同じ目にあうかもしれない」>

   この友人の怒りはわかる。梨園がなんぼのもんじゃ! 梨園を持ち出して、愛人のままズルズル関係を続けて、飽きたら捨てればいい、そう愛之助は思っていたのではないのか。毎度お馴染みで恐縮だが、西田佐知子のこの名フレーズ「泣いた女がバカなのか、だました男が悪いのか」

   熊切と一緒に歌いたいね。向こうは嫌がるだろうけど。

バイアグラよりスゴイ!韓国製「ザイデナ」30分で効いてきて12時間持続

   週刊現代と週刊ポストのセックス記事で締めくくろう。週刊現代は「必ず立つ!われらが救世主、第4の勃起薬『ザイデナ』はバイアグラより凄い」という実用記事だ。週刊ポストは「人妻たちの赤裸々背徳告白『夫を裏切る瞬間、最高のエクスタシーを感じた』」という告白もの。こうした告白ものはかつては婦人誌のお得意だった。私も『婦人倶楽部』(休刊)という婦人誌にいたときにはずいぶん作ったことがある。もちろん、本人の告白もあるが、たいていはそうした経験をした女性たちをインタビューしたり、新聞の三面記事から拾ってきて、アンカーといわれるまとめ屋さんがまとめるのだ。

   週刊ポストがどのような作り方をしているかはわからないが、1本紹介しよう。<2児の母である川西裕美さん(42)はどこにいても視線を集めるタイプ。夫の自分本位なセックスに飽き飽きし、欲求が満たされないことに絶望していた。子供が学校に行っている間にリビングでオナニーにふけることで現実を忘れようとした時期もあった。

   そんな悩みを、職場で知り合った60代男性に相談するうちに深い仲になった。

「彼から『お前はいい女だから、セックスのときはもっといやらしく、淫らになっていいんだ』といわれて涙が出そうになりました」

   彼は自分の体だけではなく、バイブやローターも使って裕美さんを悦ばせ、スワッピングにも誘った>

   どうです? こうした体験手記はあまり突飛な体験ではなく、どこの主婦にでも起こりそうなことを書くのがコツである。週刊ポストの記事は短いから人妻の暗い情念のようなものまで描けていないが、昔の『婦人公論』の手記を読んでみるとよくできていて唸りますよ。

   週刊現代が取り上げているED薬は韓国で作られた薬で、<勃起を抑える酵素の働きを阻害し、血流を良くして勃起させるという仕組みは同じだ>そうだ。だが、バイアグラのように飲んでから2時間ぐらいしないと効き目が現れなかったり、その間に食事をすると効果が薄れたりすることがなく、服用してから30分で効き始め、その効果は12時間持続するという。

   また、バイアグラのように欧米人用ではなく韓国人向けに開発されたから、体型の似た日本人には合うようで、副作用もほとんどないという。なかなかの優れもののようだが、残念なことに日本ではまだ正規の治療薬としては承認されてないため、現地で購入するか、個人輸入代行を請け負うネット通販で買うしか方法がない。

   ただ、この薬の成分を前立腺肥大を治療する薬として売り出す計画が進行中だそうだ。1錠の価格はバイアグラよりも安いそうだから、売り出されたら、御用とお急ぎでない方は試してみられたらいかがだろうか。


【謹告】「ネットとジャーナリズム」第6回勉強会についてお知らせします。

   今回の講師は株式会社イーブックイニシアティブジャパン会長の鈴木雄介さん。「電子書籍ビジネスには無限の可能性がある」をテーマに講演いただきます。

   鈴木さんは小学館の『週刊ポスト』編集長などを歴任して退社。ネットでマンガを販売する会社を立ち上げ、世界最大のマンガ・コンテンツをもつ電子書籍総合書店「eBookJapan」に育て上げた日本の電子書籍界の第一人者です。

   「ネットとジャーナリズム」第6回の勉強会の概要は次の通りです(直接会場へおいで下さい)

主催 一般社団法人日本インターネット報道協会
日時 平成27年6月26日(金)18時30分~20時30分(受付開始は18時から)
場所 外国特派員協会(〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-7-1 有楽町電気ビル北館20階
電話 03-3211-3161
Fax 03-3211-3168
参加費:無料

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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