シャープよ応援してるぞ!再起のカギ握る液晶新技術―現場の奮闘伝える好リポート
<ガイアの夜明け 経営危機のシャープ>(テレビ東京系)

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   筆者の家にある複数台の大型テレビは全部がシャープ亀山工場製のAQUOSである。よく映る。このシャープが経営危機で、2014年は2223億円の赤字で3500人の希望退職者を募っているという。ついこの間まで亀山工場はトップブランドの象徴だったのに、なんでこんなことになったのか。高橋社長の再生への決意を聞いて、メリルリンチ証券の人は「甘い、ビジネス上のロードマップが見えない」と手厳しい。液晶にこだわっている体質も不安材料だ。
   ところが、当番組は、その液晶の新しい技術について取材している。4Kのスマホ用の液晶パネルを、中国のインターネット放送局「楽視」がスマホにも進出するので、シャープ製を丸ごと提供しようとしているのだ。
   また、オフィスは太陽光をわざわざブラインドで遮断して、部屋の中には蛍光灯をつけて電気代を払っている。これは大いなる無駄だというので、世界一の技術で作ったフィルムで、太陽光を屈折させて部屋の天井にあて、蛍光灯はやめる。すると、電気代は25パーセントも削減されるのだ。いい話ではないか。
   上海の35歳の営業部員、東京の49歳の研究所主任の、いずれも新技術の成功と売り込みに日夜奮闘努力している日常に密着取材している。心に会社の将来への不安を抱え、1歳にもならない赤子と妻を守らねばならない社員の切なさがヒシヒシと伝わってくる好リポートであった。日本人としてシャープの再起を祈りたい。(放送2015年6月9日22時~)

(黄蘭)

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