2018年 7月 23日 (月)

家族に知られたくない「故人情報」残して死ねない!パソコン・スマホ「死に化粧ビジネス」

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   自分の死後、あるいは家族が残していったパソコンやスマホなどをどうすべきなのか。文章、動画、ネットの利用履歴、購買、株取引、趣味嗜好、プライバシーなど「故人情報」が詰まっており、簡単には廃棄できない。

   京都市のある男性は脳出血発作を起こしたのをきっかけに、パソコンで家族に遺したいデータの整理をはじめた。銀行口座や株売買のID、パスワードなどを書き出すなどしたが、写真だけで5000枚以上というデータの整理は一筋縄でいかなかった。

「とんでもないデータ量で、私の命が縮まっていくんじゃないかと思いましたよ」

遺族に渡す情報、履歴だけを整理・修復

   東京都内にある「データサルベージ」社はこの5月(2015年)から「デジタル遺品整理サービス」をはじめた。「(遺品データのなかには)遺族の方が見なくてもいいものもあると思うので、そういったデータを私たちがきれいにさせていただく」(社長)

   遺族の依頼を受けてパスワードを解除し、画像データを抽出し、顔認識技術を使って本人や家族の写真だけを残す。肌色が全体に占める割合などから、水着の女性などのあやしい写真を取り除くこともできるそうだ。最後に社員が画像を確認し、元のデータが入っていたハードディスクは粉砕してデータを完全に消滅させる。

   テクノロジーと人間の関係について思索し続ける哲学者、東京女子大の黒崎政男教授はこうしたサービスを「パソコンのエンバーミング、死に化粧」だと言う。「遺体はそのままの形では遺族に精神的なストレスやショックを与えます。だから、あたかも眠ってるかのごとく、安らかな遺体に修復して保ってあげる。パソコン上に残った情報もそうして遺族に渡すっていう形は大きくありえると思いますね」

NHKクローズアップ現代(2015年6月16日放送「そのパソコン遺(のこ)して死ねますか?~デジタル時代の新たな『遺品』~」)

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