さだまさし自伝、脚本・尾崎将也・・・材料悪くないのに不味そうなちゃんぽん!時代の気分描けない致命傷
<土曜ドラマ ちゃんぽん食べたか 第4回>(NHK総合)

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   視聴率が2パーセントや3パーセントでは、ほとんど誰も見ていないといいたいドラマ。土曜ドラマといえばNHKの看板枠ではないか。しかも脚本が尾崎将也で、歌手のさだまさしの自伝的原作本のテレビ化と、錚々たるスタッフでこの数字では、受信料返せと言いたくなる。どうしてか。まずこのタイトルでは食指が動かない。
   小さい時からヴァイオリンを習い天才といわれ、中学時代にヴァイオリン修業のために単身上京し、下宿しながらひたすらヴァイオリンに打ち込んでいる佐野雅志(菅田将暉)は、高校2年になり、目標に疑問を持ち始めている。今回はギターの上手い他校の古田やクラスメートたちの影響で練習にも身が入らない毎日が描かれる。
   長崎から上京してきた母親・喜代子(西田尚美)は心底雅志を応援してくれるが、雅志は母親に素直に接しられない。ヴァイオリンの先生は可愛い女弟子とイチャイチャしたり、気の散ることだらけ。
   つまり、真の天才ではない田舎出の音楽家の卵の、典型的な挫折コースが始まっている。まあ、普遍的な青春物語で、共感する若者もいるだろうが、如何せん昭和40年代、1970年安保時代の時代背景と、のほほんと高校生をやっている青年との絡ませ方にあまりリアリティがなく、シリアスでもなくコメディでもなく中途半端で退屈だ。母親の髪形や部屋の調度が昭和40年代を再現していても、迷える主人公の揺れ動く内面がサッパリ伝わってこないのは何故なのか。(放送6月20日22時~)

(黄蘭)

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