担任教師いじめ気づかないふり?対応が面倒だった?岩手中2自殺

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   岩手で中学2年生が列車にはねられ自殺した。教師と交わしていた生活記録ノートにはいじめに苦しみ自殺をほのめかすSOSが書き込まれていたが、担任教師は対応せず、学校もいじめを知らなかった。

   死んだ村松亮君(13)は生々しく、いじめ、悪口、いじめる生徒の名前を書き、最後にははっきりと「死」を口にしていた。しかし、担任の答えはまるでよそ事のようでそっけなく、校長に話すことすらしていなかった。校長も「(いじめを)校内で共有していた事実はありません」という。なんという日本語だ。

「生活記録ノート」村松亮君のSOSはぐらかすような返事

   父親は「(ノートは)警察から知らされた。そこまでひどいとは知らなかった」「担任が親身になっていないし理解していない。対応していない。知っていたらそんな学校に行かせなかった」と悔やむ。同級生の父兄は「学校も先生も信じられないですね。SOSですよ。ノートがすべてを物語っていると思います」と話す。

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   4月から女性教師が担任になった。ノートにはこんな風に書いてあった。新学期がはじまって10日ほど、「最近◯◯(人名)に『いかれてる』とかいわて、けっこうかちんときます」

   4月20日。「もうイヤだ。嫌―です」。そのあと「だったら死にたいゼ」と書いて消した跡があった。父親はこのころ、亮君が「学校が嫌いだ。嫌なヤツがいるから行きたくない」というのを聞いていた。「そんなヤツ気にするな」といったという。

   5月初めには、ジャージのズボンがなくなったことを繰り返し訴えていた。5日「今日も見つからない。ほかの先生とかにもきいてみてください。おちてなかったか。(涙目状態)」。6日「どうかおねがいします、先生(極限状態)」

   担任はこれに対して、「学校でもさがしてみますけど。おうちでももう一度ね」

   13日「づっと暴力、づっとづッと悪口。やめてといってもやめないし、もう学校やすみたい。氏(死)にたい」。メモ欄には、雨の中を人が歩くようなイラストに「迷走中」「どこだ」とあった。6月8日「ボクさんざんいままで苦しんでたんスよ?なぐられたりけられたり首しめられたり」

   担任「そんなことがあったの?? それは大変。いつ?? 解決したの?」

   飛び込む1週間前「ぜったいだれにも言わないでください。もう生きるのにつかれてきたような気がします。氏(死)んでいいですか?たぶん最近おきるかな」

   担任からは「どうしたの?テストのことが心配?クラブ?クラス?元気を出して生活しよう」とかみあわない。

   6月29日が最後の書き込みだった。「ボクがいつ消えるかはわかりません。先生からたくさん希望をもらいました。感謝しています。もうすこしがんばってみます。ただ、もう市(死)ぬ場所はきまってるんですけどね。まあいいか」

   担任の返事は「明日からの研修たのしみましょうね」だった。

他の教師や校長にも連絡・相談せず

   教育評論家の武田さち子さんは「わざと気づかないことにしたい。気づくといじめに対応しないといけないから。わざと鈍感なふりをしている。絶対に放置してはいけないレベルです」という。

   司会の小倉智昭「担任には別の言葉で和らげようとする意図があったのかも」

   取材した平野早苗レポーター「かもしれないけど、他の先生にも相談していないし、父兄の不信感は強いですね。また、いじめ防止策も形骸化していたのではないでしょうか」

   小倉「自殺以前にどこまで受け止められるか。先生との関係が密なら、なになにちゃんが・・・となるはずだが、恐くて言えないのかな」

   宋美玄(産婦人科医)「ここまではっきりしていたら、ノートだけじゃなくて、本来ナマのやり取りになるべきでしょう」

   それができないのが現代。病の根は深い。

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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