「音楽ストリーミング」マドンナ、ベット・ミドラー、佐野元春ら懸念・・・アーチストの価値下がる

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「あらたなサービスが音楽を破壊するのか、それとも救世主となるのか」(番組ナレーション)

   CDの売上が20年間で3分の1に減少するなど音楽市場が縮小しつつあるなか、定額制で数百万曲が聴き放題といった定額制音楽配信(ストリーミングサービス)が注目されている。音楽市場の活性化につながるとの期待がある一方、「創作活動に対して正当な対価に結びつくのか。音楽活動に影響を及ぼすのではないかという懸念もあります」と国谷裕子キャスターは伝える。

音楽家の収入「CD110円、ダウンロード16円」に対して0・16円

   マドンナ、ベット・ミドラー、テイラー・スウィフト、ビョーク、佐野元春といった歌手は、ストリーミングでは対価が従来より少なくなる、ひいてはアーティストが生活できなかったり音楽を生み出せなくなるのではないかと心配する。

   ITジャーナリストの本田雅一さんは「自分で(個々に)購入するプロセスを経ずにそのコンテンツを手にするため、誰が演奏しているのか意識しなくなり、アーティストの存在感が希薄になる」として、音楽の価値は下がると見ている。

   長年DJをつとめるなど世界の音楽事情に詳しいピーター・バラカンさん(音楽ジャーナリスト)はこう話す。「ストリーミングというのは、僕はかなり可能性を秘めていると思います。言うならばネット上の巨大なライブラリーで、場所を取らない便利なものですよ」

   アーティストの対価の点では、CDが110円、ダウンロードすると16円で、ストリーミングは0.16円と低い。ストリーミングでは聴いた回数に応じておカネが払われ、かりに100回聴かれれば100倍になる仕組みだ。

   アーティストの存在感、価値低下といった問題については、インターネットで音楽が実質無料で聴ける世の中になってすでに15年は経つが、規模の大小に関わらず、音楽ライブに多くの人が足を運んでいるとし、ミュージシャンへのリスペクトがなくなっているわけではないという。

   バラカンさんは「ストリーミングはまだはじまったばかりで模索中であり、『妥当な対価』、アーティストが満足して会社も存続できるようなバランスを見つけようとしている時期ではないでしょうか。まだしばらく時間がかかるかもしれない」

*NHKクローズアップ現代(2015年7月7日放送「あなたは音楽をどう愛す?~新・配信ビジネスの衝撃~」)

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