2024年 4月 23日 (火)

「プレミアム商品券」たちまち完売!1万円で1万2000円の買い物・・・各地で大行列

来店不要なのでコロナ禍でも安心!顧客満足度1位のサービスとは?

   自治体が「お得」を売るプレミアム商品券がおととい11日(2015年7月)から一斉に発売された。額面金額より2割前後多く買い物ができるというので、どこも開場前から大行列で、あっという間に完売してしまった。

   しかし、考えてみれば、投じられたのは税金だ。ちょっと首を傾げたくなる。

家族総動員で購入し家電量販店に・・・東京・足立

   東京・足立区役所では、販売開始1時間には350人もが列をつくっていた。プレミアム商品券はその自治体の中でだけしか使えないが、1万円で1万2000~1万2500円の買い物ができる(足立区、日野市、仙台市など)。

   足立区はこれを10億円分販売した。1人の購入限度は10万円。そこで幼い子どもまで動員して、さらに別の販売所へはしごするとか、猛暑のなかを大フィーバーとなった。とはいえ、40万円なら4~5万円のお得なのだから、これは大きい。限度額は日野市は5万円、仙台市は3万円と自治体によって異なるが、お得度はどこも同じ。大方の人たちが限度額の購入をしていたようだった。

   商品券を手にした人たちが向かったのは、まずは大手家電販売店だった。冷蔵庫、洗濯機、クーラーなどを求めていたが、ポイントが発生するほかに、プレミアム商品券には期間限定でプラス3%のポイントまでついて、またまたお得という次第だ。むろん他の商店でも同じようなサービスで客を呼び込もうとしている。

   司会の小倉智昭「『プレミアム商品券販売中』というのぼりを作らなければ、もう少し恩恵に浴する人が増えたかもね」

差額補てんは税金から・・・新手のばらまき政策

   足立区を取材した阿部悦子リポーターは「みんな限度額の10万円買うので、あっという間に整理券がなくなりました。買い損なった人たちからは、限度額 を抑えて広げてほしいという声も上がっていました」

   映像では、大声を出して職員に詰め寄る人の姿も見られた。家電販売店ではこの日だけで普段の5割増くらいの「プレミアム効果」があったという。

   ただ、差額の2割は商品券が戻ってきた時に自治体が穴埋めする。つまりは税金が使われるということだ。何ともストレートなばら撒きである。

   小倉「税金だったら、みんなに行き渡らないとねえ」

   橋口いくよ(作家)「なんか違和感がありますよね」

   山本一郎(個人投資家)「税金というなら、減税した方がいいかも」

   小倉「ポイントが付いたうえに、事業所だったら経費で落とせるし・・・」

   おいおい、話が飛びすぎだろうが、「お得」というのは魔法の呪文。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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