避難解除されても暮せない・・・福島原発事故避難住民「何のために帰るのか」

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   福島からの中継の3日目。南相馬地区は福島原発の放射線汚染で立ち入りはできるが寝泊り禁止(避難指示解除準備地域)と子育て家庭は遠慮の(旧特定避難勧装地点)、これらから解除された地区(原町地区他)がある。「きょうの中継はまだ寝泊り禁止の小高地区の小高駅前からです。禁止が解けて少しずつ避難先から戻っても、交通に買い物に仕事に医療機関にとさまざまな不便があります」と有働由美子キャスターが伝える。

住む人がいない子供たちの別棟

   【無人の街】

   福島第1原発から20キロ内の小高駅は未だに鉄道が開通しておらず、線路は雑草に覆われている。駅前に立てかけられた数十台の自転車はすべてタイヤがペッシャンコ。避難のときに打ち捨てられたままだ。メインストリートは夏の日差しだけの無人の街。街に立ち寄るのは許されても、自宅で寝泊り禁止。生活が奪われたままなのだ。

   【解除地区でも自宅に戻れず】

   高倉地区に自宅がある星由美さんは、仕事帰りや週末に家に寄って空気を通したり、愛犬を散歩させるだけだ。高倉区は「住んでもいいが子育て世代はちょっと遠慮を」というグレーゾーンなので、解除された原町区に部屋を借りている。3人の子供は東京と結城市(茨城県)と福島県内とバラバラになった。震災前に建てた子供たちの別棟は誰もいない。「何のために建てたのか」とため息をつく。

こんなところで子育てしていいのか・・・

   【仕事が見つからない】

   星満李菜さん(26)は3人の子供を持つシングルマザーで、避難先の水戸市で飲食店に勤めていたが、長男が不登校になり「福島に帰りたい」と言うので今年4月(2015年)に戻ってきた。でも、再就職先が見つからない。求人案内は除染作業や放射線量調査ばかりだ。子供の学校への送迎時間に仕事を抜けることに雇用先は良い顔をしない。仕事を求める女性の集まりでは、入院ができる小児科がない事も知った。

   【出産に不安】

   前出・由美さんの長女由季亜さん(21)は妊娠8か月。高倉の自宅で出産をしたいと言う。「おじいちゃんとおばあちゃん、父と母の大家族で暮らすのが夢でしたので」と言うが、由美さんは反対した「解除になっても帰って来る人いないでしょう? 完全に安全? まだ誰にも答えられんものね」

   しかし、国や東京電力は福嶌事故はもう片付いたかのような対応だ。

   (磯G)

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