病児保育士に目を付けた殊勲!子育て困難な実情を伝えたい・・・問題意識持つドラマ貴重
<37.5℃の涙 第1回>(TBS系)

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   ドラマのTBSがシッポまいて撤退する「木9」枠の最後の作品である。安倍晋三が声高に「女性の活躍」と旗振りしても、幼児を抱えた母親が仕事と両立させるのは至難の業である。まして、待機児童が減らず、無事に保育園に預けられても、一旦子供が熱を出したら預かってはくれない。そこに目を付けた病児保育士の話である。
   準主役でキャリアを積んできた蓮佛美沙子が主役の保育士・杉崎桃子を演じる。幼い時に母親(浅野温子)から3人の子供の中で格別冷たく扱われて育ち、それがトラウマで自然に笑顔が作れない桃子は、保育園を1年でクビになり、病児保育士の「リトルスノー」に所属する。初日に派遣された先で、掃除をしてしまい、越権行為だとボスの柳(藤木直人)に怒鳴られる。2度目には5歳児が高熱を出して熱性痙攣で救急車騒ぎになる。身につまされる挿話だ。
   初回視聴率は悪かったが(7.2%)、今日本で起きている幼児虐待スレスレの子育て困難な実情をあまねく知ってもらうには役立つテーマであり、子役たちの達者な演技もいじらしい。高熱を出した幼児の母親はキャリアウーマンでも、子供の母恋しさと桃子の対処に対して礼を言う程度の常識人であったから救われたが、現実にはもっと酷い無責任な産みっぱなし母がゴロゴロいる。シビアなテーマで人気は沸かないだろうが、問題意識のあるドラマの存在価値は大きい。ぎごちない蓮佛の顔が自然に笑えるようになるまで頑張れ。(放送2015年7月9日21時~)

(黄蘭)

採点:0.5
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