<リスクの神様>(フジテレビ系)
堤真一主演に外れなし!違法、脅し、メディア工作・・・何でもあり大企業「危機管理」のリアリティー

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   この人が出ているなら面白くなるにちがいない。私にとって阿部寛と堤真一はそんな絶対的エースだ。ちなみに、ちょっと前までは織田裕二、その昔は三上博史であった。

   今回の「リスクの神様」でも、堤真一はもちろん期待を裏切らない。役どころは大手総合商社サンライズ物産の危機対策室長の西行寺智だ。不良品のリコールや食品の異物混入、実際にも似たような事件が次々と起きているから、どんな対応が正解なのか興味深い。毎回、展開が読めず、息つくヒマもないくらいだ。

「食品異物混入」便乗クレーマーの見分け方!乗り込んでくるのはニセモノ

   第1話では、電機メーカーと共同開発した次世代型バッテリーのプロジェクトを任された神狩かおり(戸田恵梨香)だが、それを使った自走式掃除機が突然発火する。メーカーのいい加減な耐久テストのせいだった。かおりはすべての責任を背負い込んでたった一人で謝罪会見をするはめになる。これによりプロジェクトは守られ、メーカー側に貸しを作れるわけだ。

   出世街道まっしぐら、せっかくここまで上り詰めたのに、いきなり梯子を外されたかおりが結婚へ逃げようとしてしまう気持ちが痛いほどわかる。同情して優しい言葉をかけてくる同僚は、心の中でザマアミロって思っているんだろうね。ポロポロ涙を流しながら、ひたすら詫びる戸田恵梨香の姿には説得力があり、見事に哀れを誘う(といっても泣いているのは自分のためなんだけど)。

   そもそも謝罪会見って、なんでいつもおじさんたち3人が頭を下げる図なんだろう。×3の数で示すお詫びの重みなのか、それとも÷3で計る責任の分散なのか。形式的でちっとも心が伝わってこない。謝罪ではないけど、某家具屋さんの会見も大の男たちがズラっと雁首そろえたのに対し、女一人のほうは凛としてカッコ良く見えたものだ。

   第2話は食品の異物混入。対応を一歩間違うと火に油を注ぐ。事件に便乗して次から次へと押しかける人々。「ああして乗り込んでくるのはたいてい模倣犯。本当の被害者はそっちが出て来いと電話で怒鳴り込んでくる」という対策室員の言葉に妙に納得した。

仕掛けられたいくつもの布石・・・これから何が起きるのか?

   そして第3話。次期首相候補である大物政治家の女性スキャンダルと、企業CMに起用したトップアイドルの恋愛スキャンダルが同時進行する。あれやこれや大変だなって思っていたら、対策室はアイドルの方をマスコミに差し出し、政治家を守る。話題になる方へどっと流れていくのがマスコミだ。

   政治家の密会は、実は世界から危険視されている某軍事独裁国との密約交渉だった。何が行われようとしていたのかまでは描かれないけど、結局、女の子との浮気を告白という形で家庭の問題にすり替え、秘密を守りきる。下世話な話題にみんなが注目している間に、とんでもないことが進んでいることもありえるのだ。新国立競技場のデザインのやり直しばかりに目が行っている間に、大きな法案がスッと通ってしまうのかもと空恐ろしくなった。

   危機対策室の一社員に降格になったかおりが、この後どうリベンジするのか。西行寺の過去の父親の逮捕をめぐる事件。サンライズ物産の社長(吉田鋼太郎)と専務(小日向文世)のピリピリした関係。危機対策室の部下役の森田剛、古田新太の使い方もこのままじゃもったいないから、この先きっと何かあるはず。興味は尽きない(水曜よる10時)

文   ツキノ・ワグマ
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