2019年 4月 19日 (金)

猥雑さ消えたお利口タモリつまらん!宮沢りえと2人だけで「世を拗ねた辛口悪口森羅万象」しゃべり倒し期待
<ヨルタモリ>(フジテレビ系)

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   落ち目のフジテレビにあって評判のいい数少ない番組である。中年になった宮沢りえが女将である湯島のバーに客が来る。常連はご近所の大友良英、モデルの市川紗椰、エッセイストの能町みね子。吉原さんという名のタモリ。今日のゲストはリリー・フランキーだ。フランキーがペラぺラよくしゃべるが心に残らない。かと思うとタモリが歌ってリリーがギターを弾く。サッパリうまくない。
   大昔、この局の深夜帯に「カノッサの屈辱」という傑作パロディがあったが、あれに比べれば、何をやりたいのだか不明だし、宮沢りえもオバサン化していて、「この前、こどもにオバサンと呼ばれた」とショックだったように言う。40過ぎたら立派なオバサンだろ。
   「漢字とその世界」というコーナーで、国文学者・李澤京平教授なるタモリが『卑猥』の解説をする。タモリが漢字を間違えて書いて、もぞもぞ言って終り。大昔、タモリが無名だった頃、九州の夜の街でその多芸多才を見出された時の、猥雑な空間は消え、NHKの「ブラタモリ」に見るように、すっかりお利口さんの体制側アナウンス役になってしまった。面白くない。その延長で当番組も深夜帯らしい冒険がないし、いろいろと詰め込み過ぎである。がっかり。
   演技派の大女優になった宮沢りえとタモリと2人だけで、流行らぬ飲み屋でアブラを売ってる女将と常連客との、世を拗ねた辛口悪口森羅万象でも語らせた方が面白いのではないか。(放送2015年8月3日23時45分~)

(黄蘭)

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