説得力ない「川内原発再稼働」酷暑の今夏も電力需給に余裕

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   東日本大震災による福島原発事故のあと、一斉に止められていた原発のうち、鹿児島・川内原発1号機がきのう11日(2015年8月)に再稼働した。地震・津波対策などの規制基準が新しくなったが、なお完全とはいえないと反対の声は強い。政府はまったく聞く耳をもたないようだ。

周辺住民の避難訓練などは後回し

   震災後にできた新基準では、「過酷事故対策」として、中央制御室が機能しなくなった場合に備え、原子炉建屋から100メートル以上離れた特定安全施設(第2の制御室)を設置、地震や津波、放射線に耐えられる「緊急時対策所」の設置や難燃ケーブル化などを義務付けた。さらに、予想される大地震に耐える設計や防波堤の設置を求めている。

時期尚早

   川内原発は昨年9月、新基準の審査に合格し、鹿児島県 と薩摩川内市の同意を得ていた。これに伴い、県は新たな避難計画を作ったが、住民の避難訓練などは行われていない。薩摩川内市民は「いざやったら(事故が起こったら)、何十年も住めなくなる。怖いですね」「雇用・生活基盤は原子力にあるということで賛成。活性化が一番だ」と真っ二つに割れている。

   川内原発は1号機が今月14日から営業を始め、10月中旬には2号機が再稼働する予定だ。

新基準クリアしたのはハードだけ

   司会の加藤浩次「いろんな意見があると思いますが、どうご覧になりますか」

   宮崎哲弥(評論家)「(原子力発電を求める理由のひとつは)電力需要が増える酷暑の夏に需給が逼迫するというのがありましたが、今年はそうならなかった。余裕があった。ということは、何が何でも再稼働が必要ではなかったことになりますよね」

   加藤「不足になっていない」

   宮崎「余裕がある。薄氷を踏むようなことではない。新基準でハード面での対策は講じられているんだけど、ソフト面での避難訓練とか対策が行われていない。ちょっと時期尚早といわざるをえない現状があると思います」

   依然として、災害が起こるなんて誰も真剣に考えてはいないということか。起こるまでは何もしなくても大丈夫なんだよな。福島式といってもいい。これは変わっていない。

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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