車椅子の瀬戸内寂聴「今の日本は昭和17年。軍靴の音が聞こえる」の説得力・・・体験者たちの話いま聴くべし
<私の街も戦場だったⅡ 今伝えたい家族の物語>(TBS系)

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   あの久米宏が久しぶりに地上波で司会をするというので待ち構えて見たが、肩すかし。相棒は綾瀬はるか。終戦の日に合わせて様々な家族の証言を集めていたのはいいとして、71歳の久米宏が白髪頭を染めもしないで出てきた意味が分からなかったら、「71歳ということは戦後70年がぴったり重なっている」ということだとか。
   1つのケースはデザイナーの森英恵が、孫の森泉にも戦争中の話はしたことがなかったそうで、「おばあちゃんから初めて聞いた」と泉がはしゃぐ。御年90歳になんなんとする森英恵が女子大生の頃、軍需工場で働いていて爆撃を受けた日々のことを話す。格別な体験でもなく、森が有名なデザイナーでなかったら、わざわざ取り上げられることもない程度の内容である。こんな体験は日本中に何百万もあるだろう。へらへら笑いながら超若作りの森にスタッフが媚びているようで全く心に響かなかった。
   他には人間爆弾の桜花のレプリカがスタジオに登場した。チャチでペラペラの特攻機の爆弾がマジに兵器として使われていた悲惨な実態を語る。竹槍や紙風船もそうだが、今の北朝鮮よりもマンガチックなことをやっていた日本軍は一体何だったのかと問いたくなる。93歳になる瀬戸内寂聴が車椅子で登場し、「今の日本は昭和17年くらい、軍靴の音が聞こえてくる」と表現したのはまさにその通り。体験者の話は強い。彼らが生きている間にもっと聴くべし。(放送2015年8月15日18時50分~)

(黄蘭)

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