2018年 8月 20日 (月)

切り崩されてた鬼怒川・自然堤防!業者がソーラーパネル設置・・・土手越え洪水

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   鬼怒川の決壊より数時間も前に、4キロ上流の茨城県常総市若宮戸地区では水が土手を越え市街地に流れ込んでいた。ここには昔から自然堤防があるため、国も堤防を作ってこなかった。ところが、越水して崩れていった。被災住民は「自然堤防を業者が切り崩し、太陽光パネルを設置したためだ」と怒りをあらわにしている。

危険感じた住民が「堤防建設要望」

   中谷隆宏リポーターが現場から伝える。鬱蒼とした小高い森の真ん中がスッポリ切り取られ、流された泥の中に土嚢のようなものが混じっている。その先には壊れた太陽光パネルが散乱していた。地元で自然堤防と呼んでいるこの場所は私有地で、2業者が相次ぎ土地を購入してパネルを設置した。

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   最初の業者は自然堤防より川側の空き地に太陽光パネルを設置して問題はなかったが、2番目の業者が昨年(2014年)1~2月にかけて、自然堤防を高さ2メートル、長さ150メートにわたって掘削しパネルを設置したという。中谷がこの業者を取材したところ、とんでもない事実が分かってきた。

   業者は「山は削ったが自然堤防という認識はなかった」という。「一応、国交省の河川事務所に聞いたところ、『これまで水が来たことはなく、法的にも何の問題もない』という回答が返ってきたのでわれわれも国の言うことを信じた」

   業者の掘削で洪水の危険を感じた住民が堤防を作るよう市に要望し、市からの通報を受けって慌てた河川事務所は、業者に「2メートルの土嚢を積むよう」指示したという。しかし、増水でこの土嚢部分から水があふれ、崩れて一気に市街地に水が押し寄せた。

業者「天災だから仕方ない」、国交省「水害との因果関係わからない」

   呆れるのは業者と国交所の言いわけである。業者は「何十年に1度の天災ですから」責任はないと言わんばかりで、河川事務所を管轄する国土交通省は「ソーラーパネルの設置と水害の因果関係は分からない」と逃げる。

   石原良純(タレント)は「天災か人災かというなら、人災ではないか」といい、住田裕子(弁護士)は「数年前に、ソーラーパネルは建築基準法の確認申請について適用除外になったんです。ただし、パネルの設置個所が土嚢を積む必要性をみなが感じたわけだから、民法上の無過失責任を負うことになります」と指摘する。

   自然堤防は河川事務所が作ったものではないから、崩されたり切り取られたりしても無関心というわけか。

文   モンブラン | 似顔絵 池田マコト
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