<あさが来た>(NHK)
王道をいくNHK朝ドラにひと安心!お転婆=木登りシーン「おはなはん」以来の伝統芸も登場

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   結局、「まれ」は何がしたかったのか。最終回、全員総出の結婚式でなんとなくいい話のようになっていたけど、後味は決していいとはいえない。食べ放題のケーキバイキングで、たいして旨くもないケーキを山ほど食べた後の胸焼けにも似た感じだ。

   日を挟んでようやく胸焼けも治った28日月曜(2015年9月)、新朝ドラ「あさが来た」がスタートした。さて、お口直しとなりますかどうか。

第1話冒頭に後年のヒロイン見せてつかみもOK

   脚本の大森美香は「風のハルカ」に続き2度目の朝ドラ登板で、演出の西谷真一も「走らんか!」「ふたりっ子」「つばさ」とこれまでに3作品の朝ドラを演出しており、朝ドラを熟知する安心のコンビだ。

   第1週「小さな許嫁」。第1話の冒頭で洋装のヒロインあさ(波瑠)が現われ、女学生たちを前に挨拶する。あさは日本初の女子大学設立者であり、この物語はそんな彼女の生涯を描く、とナレーションが流れる。「マッサン」でも冒頭に老いたマッサンのシーンが出てきて、それがラストシーンと繋がったが、最初にゴールの姿を見せてくれたことでほっとする。とくにゴールが見えず、迷走し続けたようにしか見えなかった「まれ」の後では効果的だろう。つかみはOKといったところか。

   ヒロイン波瑠の凛々しい姿はチラ見せで終わり、すぐに子供時代のあさ(鈴木梨央)が登場する。お転婆で木登りが得意というのは「おはなはん」以来、朝ドラヒロインの得意技のひとつだが、そういう定番をぶっこんでくるところもいい。

   ちなみに、チビあさの鈴木梨央は人気子役で、「おトクちゃん」や「ポカリスエット」のCMでもおなじみ。大河ドラマ「八重の桜」でも八重の子供時代を演じていて、チビ八重もまた木登りのシーンがあった。それにしても、「おはなはん」から50年近く経つというのに、、NHKはお転婆=木登りしか発想がないのか?といいつつも、なんだかんだいって、朝ドラヒロインの木登りには「よっ、待ってました!」と思わず声を掛けたくなる魅力があるのもたしかだ。

AKB48の主題歌まずまずか・・・フォークっぽいノリいい

   初回で誰もが思ったであろう疑問は、チビあさのいいなずけ大阪の両替商の次男坊・白岡新次郎を玉木宏本人が演じたことで生じた年齢差だ。NHK大阪局の公式ツイッターによると、新次郎の年齢設定は22歳で、あさは11歳だとか。11年の年齢差と聞けばとくに違和感もないが、玉木がとても22歳には見えず、鈴木梨央が子供過ぎることで不自然さがあったとだろう。こういうときこそ、ジャニーズの若手をワンポイントで使えばよかったのに、さすがに玉木では無理があった。

   始まる前から賛否両論あったAKB48による主題歌も、心配したほどひどくなく、むしろ「あの素晴らしい愛をもう一度」ふうなフォークっぽいノリで、邪魔にはならない。AKB48は歌っている姿が映るとあからさまな口パクにがっかりするが、そういう姿がないのは救いだ。

   とにもかくにも、物語は始まったばかり。逆の意味で伝説となったあの「純と愛」の後に放送された「あまちゃん」がメガヒットとなったように、「まれ」の後だけに期待は高まる。初回を見る限り、女性の一生を描く朝ドラの王道を行くドラマという感じで好感はもてた。半年ぶりに清々しい「あさが来た」。

くろうさぎ

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