敦士 マムシにおびえながら古墳に潜って大コーフン!「厳かな気分になった」
奈良は大仏と鹿だけじゃない。「JAPAなび」コーナーで奈良市の南、桜井市の大小2000以上ある古墳に注目してタレントの敦士が訪れた。「いまでも入れる古墳跡に入って本当にコフンじゃなかった、コーフンしました。1400年前の私達の先祖って、石を積み上げて、岩をくりぬいて部屋を作ってご遺体を埋葬したんです。これは驚き以外の何物でもありません」
奈良・天王山古墳
桜井市纏向学研究センター主任研究員の橋本輝彦さんに、「天王山古墳」を案内してもらう。「ここは考古学をやる人ならヨダレが出るような極めつけの古墳です」
しかし、敦士は「まむし注意」という看板が気になって仕方がない。NHK奈良局の荒木美和アナは「大丈夫です。事前にディレクターが確認に行って、いなかったそうです」
敦士「その時はいなかったということでしょう」
橋本さんに促されて、小さな穴に入る。「この穴が葬られた人の部屋の石室に通じる入り口です」
敦士「入ってもいいんですか」
ヘッドライトに軍手、ビニールのレインコートという装備で、狭い穴に潜る。敦士「中はヒンヤリしています。土の香り何とも言えない空気です。ああ、急に天井高くなった。広くなった。広い、広い。天井は3メートル以上あります」
部屋の中央に石をくり抜いた塊がある。
敦士「何なんですか、これは」
橋本さん「これが石棺です。この中に埋葬されていたんでしょうね。ただし埋葬品はすべて盗まれていました」
スタジオでも敦士は興奮を隠さない。「穴に入ると一瞬で空気が変わるのが分かります、昔のまんまが残っているので、厳かになるんですね。歴史を肌で感じる事ができました」
古墳の上は柿畑?
実は古墳は古墳のまま残っているとは限らない。さまざまに利用をされている。農家の南一則さんの柿林はこんもり茂る古墳の上にある。オジイサンの代から植付け始めた「刀根早生」というこの地の特産柿だ。「盛り上がった台地は、日当たりは良いし、水はけも良いので柿作りに最適です」
敦士「古墳の上に畑作っていいんですか」
南さん「戦時中はサツマイモを作って食糧にしていました。今の時代ならダメと言われるかも知れんがね、3代も続いているからね」
古墳が暮しの中に普通にある土地柄なのだった。
(磯G)