椎名桔平「優しすぎる冷徹エリート医師」あれで権謀術数まみれの権力闘争勝てるのか?
<土曜ドラマ 破裂 第1回>(NHK総合)

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   久坂部羊原作の医療サスペンスドラマ。夢の心臓治療法を開発しつつあるエリート心臓外科医・香村鷹一郎(椎名桔平)は、私生児の自分と母を捨てた国民的名優の倉木蓮太郎(仲代達也)が心疾患の重病で入院してきたのにも冷たい。一方、策略家の敏腕官僚・佐久間和尚(滝藤賢一)は「ピンピンころり」と老人を長患いなしに死なせるプロジェクトの一員に香村を引き込もうと画策している。
   上手く行くと思っていた香村の施術は、実験台の犬が副作用で心臓破裂し亡くなったことで、父親の倉木に施した手術がどうなるか危機に直面する。これに加えて、大学病院の教授レースに向かっている香村に関して医療過誤の告発メールがばら撒かれたり、かつての「白い巨塔」に似た病院内での権力闘争も描かれる。
   なんか、民放ドラマでもあったぞという既視感はあるが、このドラマの違ったところは、医者と官僚の権謀術数まみれの格闘である。香村も佐久間も灰汁の強い権力志向の男だということ。但し、第1回では助走部だけのため、官僚の背後にある陰謀はまだわからない。恐らく、医療費や介護費用が膨れ上がる近未来の日本に危機感のある冷たい計算づくの国の組織が、非人間的なことを企んでいるはずである。
   椎名桔平は冷徹エリート医者にしては優しすぎるイメージ。滝藤賢一はエキセントリックなギョロ目付きが役柄に合っている。手術中の心臓の拡大図を長々映すのだけは勘弁してもらいたいが。(放送2015年10月10日22時~)

(黄蘭)

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