小澤征爾「強運と努力の人」ガンを患っても老醜でも・・・指揮に戻ってくるニコニコ顔の裏の艱難
<小澤征爾80歳コンサート>(NHK BSプレミアム)

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   80歳になった指揮者の小澤征爾が、世界のクラシック音楽家に祝福されているコンサートの模様を撮ったドキュメント。有働由美子が彼にインタビューするトークの合間に、過去の小澤のボストンやウイーンなどでの活躍の映像が挟まれる。小澤の隣りには夫人と長男、長女も並んで鑑賞している。本当によく顔の似た家族である。
   筆者が興味深かったのは、昔々、彼がバーンスタインと一緒に副指揮者として帰国した頃、見かけの華やかさとは裏腹に、駆け出しの小澤は他に仕事もなく金欠で、命じられたコンサートで振る曲のスコアも持っていなかった。バーンスタインが不在の時に困って、師匠の部屋をスタッフに開けさせてスコアを見せてもらい、ようやく窮地を脱出したそうだ。英語が出来なかったので苦労した話も。
   いつもニコニコと明るい小澤がすんなりと成功階段を昇ってきたわけでもなさそうである。彼は努力の人なのだ。1つ言えることは、ここに並ぶ家族たちは小澤の再婚が成功だったことの証明者である。前妻の江戸京子は、地獄耳の筆者が聞いたところでは、認知症(?)を患っていて、世間から消えている。そういう意味では小澤は強運の人、ガンを患っても老醜でも、また指揮に戻っている。
   但し、長野県の某民放担当者がこぼしていたところによると、松本の音楽好きが小澤関係のチケットを買おうとしても買い占められていて地元民にはわずかしか回ってこないと怒っていたそうだ。(放送2015年10月11日12時~)

(黄蘭)

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