生放送現場の鉄則「だれも信用してはならない」誰かが準備してるはず・・・本番で大穴!

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   生放送の番組を持っていると、「誰も信用してはならぬ」という鉄則のようなものが生まれてくる。時間をかけて顔を合わせて作ってきた番組で、スタッフ同士は信用、信頼しあっている。ただし、思い込みは禁物である。「あの人のことだから信用して任せられる」「あの人は信用できるから、こちらが口酸っぱく言うと人間関係にヒビが入る」と考えて、暗黙の了解にしていることが多いが、そんなことはやっぱり所詮思い込みなのである。

   いざ生放送になると、誰もがテンションあがり気味になり、予算削減の中、プロデューサーも後ろでデンと構えて番組進行を見ているわけにはいかず、作業の一端を担う形になっている。

   こうなると、信用していたのにできていないことが生じてくる。出演者への番組の裏テーマの連絡はしてあるはず、出演者からのアンケートの確認はしてあるはずとだれもが思い込んでいて、実は誰もしておらず、何も知らされていない出演者が恥をかいたり、企画意図と違う方向に番組が進行したりなんてことが起こる。

マイナンバー汚職官僚

   さて、信用でいうと、さっそく出てきたマイナンバー制度の収賄事件。国の役人がそれやってちゃダメでしょ、信用信頼が第一なのにと言及するのはわかる。でも、おかしなことに必ずこの事件について回るのが「役人の服装」だ。ニュースやワイドショーでは必ず「ド派手官僚」と見出しがついて報じられている。

   しかし、高級服、ジャラジャラつけているアクセサリーは収賄で買ったものなのか。その事実関係がちゃんと取れてから報道されているのだろうか。それすらも分かっていない時点で、服装について他人がアーダコーダと言う筋合いはないと思う。青いシャツに長髪だって、何が悪いんだろう。ある女性国会議員はテレビ番組で「官僚があんな恰好してたらダメでしょ」と言っていた。この発言で改めてこのニュースの報道の真意を見た気がした。「不安要素が多いマイナンバーでさっそく事件が起きた」という揚げ足取り精神の上に、「収賄官僚のファッションがツッコミどころ満載」という、偏見思考に日本人ならではの異物排他する楽しさを刺激するように報道されてはいないだろうか。これが、どこにでもいそうな地味な服装だったら、報道はもう少し小さい扱いだったのかもしれない。

   それにしても、一般的な官僚、役人の服装のイメージから大きくはずれた身なりをしているだけで、一斉に咎めるのは、やっぱり気持ちが悪い。まるで中学や高校の校則から外れて服装をチェックする先生みたいだ。「みんなと一緒じゃないとダメ、イヤだ」という日本人の持っている仲間意識の塊であり、「出る杭は打たれる」の典型のような気がしてならない。最後にまた例の国会議員の発言を。「ふつうのサラリーマンでもあんな恰好していたらダメでしょ。会社から何か言われるでしょうに」きっと、彼女の中のサラリーマン像は、古い気質の大組織の企業しかイメージできないんだろうな。そのイメージから外れる、ジャージ姿、ピアスにタトゥーも入っているようなサラリーマンだって山ほどいるぜ。だからといって、彼らがダメリーマンなわけじゃないし。

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