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九州で相次ぐクマ目撃!イノシシと見間違い?本州から泳いできた?

   九州では絶滅とされていたクマの目撃談が相次いでいる。「きのう19日(2015年10月)も新たな目撃談がありました」と野上慎平アナが伝える。福岡、佐賀県境の脊振山(1055メートル)の山頂付近で、先週の17日には「走り去る後ろ姿を見た」、翌日の18日にも「茂みから立ち上がった」という通報があった。さらにもう1人の目撃者は「さっき見ましたよ。子クマみたいでしたね」と具体的に話している。

環境省は2002年に絶滅種に指定

   本当なのか。九州でツキノワグマが確認されたのは1957年が最後で、環境省は2012年に九州では絶滅種と指定した。地元の人は、イノシシはよくいるので見間違えた可能性もあるかもしれないという。

   司会の羽鳥慎一「どうでしょうねえ。そんなにイノシシと間違うのでしょうか」

   青木理(ジャーナリスト)「私なんか、そもそも九州にクマがいないとは知らなかった」

   羽鳥「とすると、なんで九州にくまモンがいるか」

   浜田敬子(「アエラ」編集長)「くまモンというのはクマじゃなくて、熊本の人ということですよ」

クマは泳ぎ得意

   ではなぜ九州にクマがいないのか。野上アナによると、ひとつは食料事情である。エサのどんぐりの実がなるブナやナラの木が少ない。もう一つは歴史事情。九州では植林や開発で山と山が孤立し、移動が難しく生息域が激減したためだそうだ。今回目撃されたのがツキノワグマとすれば、なぜいたのか。

   ツキノワグマに詳しい東京農業大学の山﨑晃司教授によると、もっとも可能性があるのは「本州から泳いできた」という見方だ。クマは泳ぎが得意で、ホッキョククマは100~200キロ泳ぐし、津軽海峡を渡ったヒグマもいる。ただ、上陸後に人目に触れずに移動できるかどうかに問題があるという。

   羽鳥「もし、クマだったら、大変な歴史的なことになりますね」