2024年 4月 20日 (土)

多忙すぎないか「天皇皇后のご公務」週刊文春が心配した三大行幸啓のハプニング

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ダルビッシュ弟「不良になったのは兄と比べられて拗ねたからじゃない。楽しいからしてるだけや」

   きのう5日(2015年11月)のこの欄で週刊現代がNHKの「クローズアップ現代」が来年3月に打ち切りと報じていると書いたが、11月6日のスポニチアネックスはこう報じている。<NHKの籾井勝人会長(72)が5日、東京・渋谷の同局で定例会見を行い、今年3月にやらせ疑惑が発覚した「クローズアップ現代」が来年3月末で打ち切りになると一部で報じられたことについて「聞いていない」と話した。

   来年4月以降の番組編成について「(局内で議論を)いま丁々発止やっている。クロ現は看板番組だから丁寧に扱われると信じている」と強調。「クロ現を存続させたい?」との質問には「もちろんでございます」と答えた>

   籾井会長は自分の息のかかった連中の主導で打ち切りが決まれば、残念だが仕方ないという形でいい逃れするつもりなのではないか。もうしばらくすればハッキリするが、何とか現場が頑張ってほしいものである。

   ところで、ダルビッシュ有の弟・翔(26)が野球賭博で逮捕された。『週刊ポスト』で捜査関係者がこう話している。 <「翔は同じく開帳図利で逮捕された宋尚哉容疑者(29)、田中凌容疑者(23)と共謀し、今年5月中旬の7日間で、大リーグ16試合と日本のプロ野球28試合を対象に、複数の客から1口1万円で、計1850口の賭博の申し込みを受けた疑いがある。大リーグではレンジャーズ戦が1試合含まれていた。この賭博に客として加わった20~32歳の男女5人も常習賭博容疑で逮捕している」>

   翔容疑者は野球賭博の胴元で、しかもハンデ師を兼ねていたという。翔容疑者が警察沙汰で世間を騒がせたのは今回が初めてではない。何度も新聞沙汰になった。13年に起こした事件が有名だ。殴った少年を海に放り捨てたもので、その後、少年とのあいだで示談が成立して不起訴にはなったが、示談金として200万円を支払ったといわれる。

   週刊ポストは以前から彼を追いかけていたそうで、12年の夏に翔容疑者にロングインタビューをしている。そこで、週刊ポストの記者が「兄との境遇の違いがそうさせたのか」と聞くと、むっとした表情でこう答えたという。<「少年院や鑑別所でも同じこと言われたわ。『お前が不良になったのは偉大な兄貴と比べられて拗ねたからや』ってな。それは違う。俺は楽しいからそうしてるだけや。兄は関係ない」>

   翔容疑者には子供がいる。その子を連れて祖母宅を頻繁に訪れていたそうで、祖母が週刊ポストにこう答えている。<「(翔は)本当は優しい子なんです。ひ孫を連れて『ばあちゃん、体調はどうや?』って気遣ってくれてなぁ・・・。

   でも、逮捕されたからには『これはアカンことをした』ということに気づいて、ひ孫のためにも更生してほしい」>

   私にも子供が3人いるが、それぞれに違う個性を持ち、生き方も違っている。たしかに偉大すぎる兄を持つ弟の人生は大変であろうが、逆もある。私は日曜日にやるフジテレビ系列の「ザ・ノンフィクション」が好きだ。先日、体操世界選手権・男子床運動で優勝した19歳の白井健三(日体大)兄弟を取り上げていた。健三は3人兄弟の末っ子だが、一番上の兄も体操界では有名選手だ。だが、次男は努力家だが2人とは力の差があり、将来どうするか悩んでいる姿をカメラが追っていた。結局、好きな体操を子どもたちに教えながら続ける道を選ぶのだが、兄弟が同じ競技を選ぶというのは、両親にとってつらいこともある。

   ラグビーの五郎丸歩も3人兄弟の末っ子で、兄2人がラグビーをやるためサッカーをやりたかったが、ラグビーを続けたといっている。兄弟全員が名選手になれるわけではない。兄二人は五郎丸の活躍に本心ではどう思っているのだろうか、聞いてみたいものだ。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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