2018年 8月 20日 (月)

楽しめる!沢村一樹のゲイっぷり、天海祐希の毒舌・・・ドタバタに見せて時代先取り物語
<偽装の夫婦 第6回>(日本テレビ系)

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   容姿端麗の図書館司書・嘉門ヒロ(天海祐希)は両親を幼くして亡くしてから、叔母(キムラ緑子)一家の居候として育てられ、心を閉ざして大人になった。唯一大学時代に愛した男、陽村超治(沢村一樹)に25年前に理由も分からず逃げられてからすっかり人間嫌いにもなった。表向きは物静かで真面目なヒロだが、心の中では毒舌で相手をののしる激しい女である。この毒づき方が無声映画のセリフのように、チリチリと文字が揺らめくところがおかしい。
   今回はヒロに「好きだ。娘のパパになってほしい」と言い寄っていたバツイチ女のしおり(内田有紀)の、DV元亭主の弁護士が娘をさらって行った顛末で、ただの図書館司書のヒロが、丸暗記した六法全書の条文を滔々とまくしたてて弁護士をやっつける場面は痛快そのもの。いかにも遊川和彦脚本らしい辛口のサビである。
   超治とヒロの偽装結婚は母親・華苗(富司純子)がガンで余命いくばくもないという嘘話から始まった。ゲイ丸出しの超治に比べて、ヒロは次第に彼を愛するようになる。現実社会でも渋谷区のようにレズカップルを「家族」と認定したり、刻々と変化している。このドラマはドタバタのコメディと見せかけながら、中々どうして最先端の先取り物語として価値がある。
   沢村の弾けっぷりも天海の美しさも、滑稽譚の中で生き生きと躍動中だ。叔母の娘(坂井真紀)たちの鬱屈が庶民の生き難さを代弁しているところも納得できる。(放送2015年11月11日22時~)

(黄蘭)

採点:1.5
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