2024年 3月 29日 (金)

インチキ祈祷師「殺人」逮捕!重い糖尿病児童のインスリン止めさせ死亡

人気店や企業から非公開の招待状をもらおう!レポハピ会員登録

   重い糖尿病を抱えた宇都宮市の小学2年生、今井駿君(7)のインスリン投与を止めさせて殺害したとして、栃木県下野市の自称祈祷師、近藤弘治容疑者(60)が殺人容疑で警察に逮捕された。近藤は両親から数百万円を受け取っていた。

   駿君は昨年(2014年)12月、インスリン注射を毎日続けないと命にかかわる1型糖尿病と診断されたが、注射を痛がったため両親は近藤に相談した。近藤は「駿君の腹に死神がいるからインスリンでは治らない」「私には特殊能力がある」と語り、駿君を寝かせて周囲にローソクを立て、体に触るなどの祈祷を1回に3万円で行った。今年2月にインスリンを止めると容体が悪化、駿君は4月末に死亡した。

「俺は龍神。宇宙と交信できる」静かにしゃべり妙な説得力

   近藤の自宅は宗教的な雰囲気はないが、近くの県道沿いには「難病、難問題などお気軽にご相談下さい。龍神」と書いた看板が立っている。龍神と名乗り心霊治療を行っていた。50年来の友人に5、6年前から「龍神を俺は見ることができる」と言い始めたという。いつしか自分自身が龍神になっていったらしい。

   女性従業員は「龍神という文字が好きだった。赤いオーラが見えるとか、宇宙と交信できるとかと言っていました」「がーっとしゃべるというより、静かに話す。信じさせる雰囲気を持っていましたね」と話す。

   しかし、親族の一人は「そんなの見えるわけねえ」とインチキを指摘する。親族間ではトラブルが絶えず、「嫌われもんだよ」という。母親は「借金が3000万円ぐらいあり、自分の子がしたことだから貯金をおろしました」と語った。

文   あっちゃん| 似顔絵 池田マコト
姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中