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「コーヒー浣腸」15億円ボロ儲け!逮捕の吉沢三代子、高級外車でお買い物

   未承認の「コーヒー浣腸」を販売していたとして、警視庁は2日(2015年12月)に「ディーセントワーク」(東京・中央区)の元社長、吉沢三代子容疑者(70)と女従業員の2人を旧薬事法違反(医薬品の無許可販売)の疑いで逮捕した。

   吉沢らは昨年8~10月にかけて、福岡市在住の女性ら5人にダイエットや便秘に効くといい、コーヒーにミネラルなどを加えた缶入りの液体「カフェコロン」30本と、この液体を肛門から腸に注入する器具5個を1セット4万7520で販売した。

東京都の販売中止指導を再三無視

   コーヒー浣腸を購入した仙台市内に住む30代の女性は「1日4~5回も下痢が止まらず、仕事ができない状態になった」ほか、東京・世田谷の40代女性も「1年半使用し、自力排便ができなくなり、医師から『腸がむくみ機能していない』と診断された」など複数の健康被害が確認されている。

   日本大腸肛門学会指導医の東光邦医師は「コーヒーを直接腸に入れると腸の粘膜がむくみ、腸内環境が乱れる可能性があります。肌荒れを防ぐなどの効用をうたうコーヒー浣腸は科学的根拠はなく、危険なのでやめるよう指導しています」と話す。

   吉沢らは東京都から06年と07年に販売をやめるよう指導を受けたが聞き入れず、4年半の間に15億円以上売り上げていた。吉沢は東京・六本木の高級マンションに住み、ゴルフ場も経営。運転手つきの高級車で買い物をするなど豪勢な生活振りだったという。

危険で健康を害するだけ

   内科医のおおたわ史絵「肛門に管を入れるのは危険を伴うし、粘膜や粘液などいいものでいっぱい覆われている腸の中にコーヒー入れて洗浄する必要などありません。健康を害することを知ってほしい」

   評論家の宇野常寛「コーヒー浣腸と聞いた瞬間、ギャグかと思って笑っちゃいましたよ。ダイエットなどコンプレックスにつけ込んだ商法が常態化していますね。こんなものが普通の商売として成り立っているのはヤバイですよ。キャンペーンで撲滅しないと日本は滅びますよ」