2018年 9月 24日 (月)

主人公・吉田文いらなかった退屈大河・・・幕末・維新の有名人繋ぐだけのハリボテ・・・美人とイケメン並べとけと安易な下心
<大河ドラマ「花燃ゆ」の1年分>(NHK総合)2015年12月

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   いよいよ来週の最終回を残すばかりになったので、当作品の総括である。低視聴率は別として、ドラマの内容について、筆者は下駄を履かせてやっても高く評価することはできない。何故かと言えば、主人公・文=美和(井上真央)が最後までどういう人間でどういう内面の女性かわからずじまいだったことだ。筆者は視聴するのが苦痛だった程この作品に魅力を感じなかったが、それでも努力して欠かさず見た。楽しくもなくワクワクもせず終始一貫退屈だった。
   ドラマは人間を描かねばならないのに、この文サンはハリボテに過ぎなかった。吉田松陰の妹、久坂玄瑞の妻、のちに群馬県令・楫取素彦の妻、などという肩書をベタベタと貼ったただのハリボテで、吉田文という人間は能動的に動いてはいなかった。幕末の有名人たちを繋ぐハリボテの役を背負わされ、狂言回しをさせられていた。
   後半になって呆れたのは、世界遺産で有名になった富岡製糸場を前面に押し出してきたこと。商人の妻の阿久沢せい(三田佳子)がしゃしゃり出てきて取り仕切る。文のそれまでの人生に関係もないこのオバサンの登場は、ただのスターによるテコ入れに見えて、ますます主人公・美和の主体性がぼやけてしまった。作り手がどんな人間を描きたいかという意思も見えなければ、全体の設計図もなく、美人女優を据えて周りにイケメンの若者を侍らせればいいという安易な下心だけが透けて見えた。視聴者を舐めたらアカンぜよ。(放送2015年12月)

(黄蘭)

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