期待できそう・・・才人トリオが描く「人間の破壊衝動」光る水野美紀の好演!冤罪で8年服役のムショ出の才媛
<土曜ドラマ≪逃げる女 第1回≫の予告>(NHK総合)

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   筆者は原則としてドラマのプレビューも見ないし、事前の宣伝にもつられない。視聴者の1人として放映時間に作品を見て、あーだこーだと言うだけである。今回、放映前に予告を書くのは年末年始の特殊な事情である。9日放送のドラマを事前に見る機会があり、よく出来ているので是非視聴を薦めたいので紹介することにした。

   鎌田敏夫(脚本)と中山和記(P)と黒崎博(演出)という才人トリオが長年温めてきたテーマで、「人間の破壊衝動」を下地に据えている。冤罪で8年間刑務所に入っていた一流大学卒の西脇梨江子(水野美紀、好演)が、刑務所を出るところから始まる。児童施設の先生だった時、少年が亡くなり梨江子が疑われる。アリバイを証明してくれるはずの同僚のあずみ(田畑智子)は裁判で、2人が殺人事件当日に出会ったことを否定する。担当刑事は佐久間学(遠藤憲一)。

   あずみを探す梨江子の前に、秘密を持つ茶髪の女・美緒(仲里依紗)が現われ彼女につきまとう。以後、梨江子に追われるあずみと、つきまとう美緒と、彼女たちを追う刑事との追いつ追われつの展開になるらしいがまだ第1回。冤罪を作ったという自責の念を抱えた佐久間の語りで進行するが、彼自身が妻に逃げられて女に対して屈折した心理の持ち主なのだ。知的な水野が怨みを払えぬまま、孤独に彷徨う姿と、ムショ出の女をみる近隣の人間たちの、えもいわれぬ目付きや捌き方が冴えた演出である。気取り過ぎない映像もいい。(放送2016年1月9日22時~)

(黄蘭)

採点:1.5
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