2024年 3月 28日 (木)

長崎・壱岐勝本のクロマグロ残念!大間ものに負けた・・・築地最後の初セリ

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   今年(2016年)11月に東京・豊洲に移転する東京都中央卸売市場の築地での「初セリ」は今年が最後だ。ご祝儀相場が話題になるクロマグロは、青森・大間産の200キロものが1400万円で競り落とされた。落札したのは「つきじ喜代村(すしざんまい)」だったが、「モーニングショー」は、マグロは大間産だけではないと、南の長崎・壱岐の一本釣りをルポした。

近ごろ大物が減った

   壱岐の北端の勝本町の漁師はいま300人ほどいる。売りは「一本釣り」だ。「北の大間、西の壱岐勝本」と築地での評価も高い。漁師たちも築地の「初セリ」をにらんで「高品質なら(大間に)負けない」というのだが、いかんせん大きなものがなかなか上がらないようになったと悔しがる。

   中村稔さん(47)は3日(2016年1月)未明、今年の出漁だ。真っ暗な中でまずはマグロの餌となるイカを釣る。餌が良くないと食いも悪い。漁場は壱岐と対馬の間にある七里ケ曽根と呼ばれる棚である。プランクトンが大量に発生するので小魚が集まり、それを狙うマグロも来る。中村さんは漁師歴30年だが、マグロを始めたのは18年ほど前に大間の250キロの大マグロを見てからだ。13年には315キロの大物をあげたこともある。

   朝6時過ぎ、竿を入れた。と、数分後にアタリがあった。格闘十数分、本マグロを釣り上げた。その場で、血抜き、エラ・内臓を取り水で洗い流す。そのまま氷漬け。この処理が高品質の理由だという。一本釣りも傷をつけないための漁法だ。資源を守る漁でもある。

   この日は次々とアタリがあったが、その後はヒラマサばかりだった。魚群探知機で見るとマグロはいるが、食ってくれなかった。結局、40・7キロの本マグロ1匹とヒラマサ3匹。初セリで中村さんのマグロは、キロ3200円で地元の業者が買った。

文   ヤンヤン
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