さしもの相棒もネタ切れ息切れか!?およそヤリ手に見えない反町隆史のキャリア官僚
<相棒season14元日スペシャル 英雄>(テレビ朝日)

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   例年、元日スペシャルは堪能してきたのだが、少々ネタ切れか息切れか、今年の「英雄」には無理が目立った。英雄とはかつての左翼活動家の英雄の意味だろうが、この時代、左翼の残党といっても若い人はポカンとしているし、70年安保世代だとしても後期高齢者予備軍の歳になっていて迫力はない。脚本家は苦労するだろう。
   政権の官房長官・音越栄徳(西村和彦)と官房副長官・片山雛子(木村佳乃)が爆破事件に巻き込まれ、杉下右京(水谷豊)の相棒・法務省のキャリア官僚である冠城亘(反町隆史)も加わった特別チームが立ちあげられる。雛子はかつての活動家・本多篤人(古谷一行)、今は名前を変えて娘とひっそり暮らしているはずの男の仕業と睨む。どこかで見たと思ったら、この本多はseason9の最終回で、凶悪事件で死刑判決を受け、政府の超法規的措置によって、名前を変え釈放された人物だった。ははん、思い出したぞ。
   娘は不治の病で亡くなり、本多も人生に絶望している。右京が富山の山中で役場の女性に案内された本多の隠れ家で推理したり、その地方の「願い石」という石を分け合ってもつという風習が出てきたり、何とか秘密めいたシーンを作り出そうとの涙ぐましい展開だが、如何せんあまりサスペンス醸成には役立っていない。反町も妙にコミカルなキャラに仕立てられていて、およそ切れ者のキャリア官僚に見えないところが残念だ。右京さんは素敵なのだが・・・。
   (放送2016年1月1日21時~)

(黄蘭)

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