2024年 4月 25日 (木)

1年の計は元旦にあり?いやいや、目標立てず気ままな浮草暮しもいいよ

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   年の初めに目標を立てる人、目標すら持たずに気が付けば年が明けて1週間になっていたという人。私は、ここ数年目標なんて立てたって、ムダムダ~。人生なるしかならないさ~の風任せ人生を送っておりました。ですが気が付けば、36歳と3か月。妹には結婚も出産も先を越されてしまい、一人黙々とストレス解消のために野菜を切り刻み冷凍ストックばかりが増えていく今日この頃。

人生思った通りにならないことは「百も承知、二百も合点」

   こんな36歳になるなんて、まったく予定しておりませんでした。多くの大人は、現在の年齢にまさかこんなコトをしているとは・・・と自分でも呆れるような年齢の重ね方をしているでしょう。40歳になってフラフラの朝帰り。平日の朝、仕事に出かける人と真逆の方向で自宅に帰る、すっぴんのこっぱずかしさ。女友達ばかりで集まって、「もはや自然の出会いってなんだ!?」という答えのない大議論をパンパカボンボンとスパークリングワインを空けながら舌戦を繰り広げちゃう38歳。49歳なのに法律スレスレの遊びを喫煙室で自慢げに大学生のようにペラペラ喋っちゃう。45歳なのに、アパートの大家さんにあったら、「オレ、これからバイトの面接なんすよ。」って言う。ちょろっと周りを見ただけでも、こんな大人が私の周りには五万といる。

   そして誰もが、今の実年齢のころには立派な大人になっていると思っていたと口をそろえて言う。願ったのは、そろそろ小学校に上がるぐらいの長男と、この頃は口が達者になってきた長女にてんてこ舞いになっている36歳と3か月。たとえ飲んでも一夜のアバンチュールがあっても明け方にはタクシーでサクっと帰宅、朝にはサラっと仕事に出かけていく。仕事の悩みや世界情勢について静かに語り、スマートにシャンパンを飲み干す。法律スレスレの遊びをしていても、人前では決して話さない。安アパートの1室ぐらい保有して賃貸経営をしている。こんな中年を送る予定だったはず。でも、目標を立てていても、理想には程遠い生活を送るだけで努力が足りない私は、結局目標すら立てるのをやめてしまった。

好きなだけ二日酔いできて突然海外旅行に行ける身の上の満足感

   というのも、中年の一人身は絶望的な寂しさ、むなしさを与えてくれるかわりに、経済的にゆとりがあり、誰にも指図されない自由を謳歌できる。この暮らし破壊的すぎてなかなか手放せない。もしも池の中から女神が出てきて「1年の行事の大半は家族。子供の運動会や姑との旅行で埋まる暮らし」と「1年の行事の大半は全て自分。好きなだけ二日酔いできて突然海外旅行に行ける暮らし」のどっちを選ぶかと聞かれたら、即座に後者のやりたい放題の暮らしに手が伸びてしまうだろう。選んだ直後に猛省すれど、計画性がなかった、咄嗟に手が伸びてしまったと言い訳しちゃいそうだ。

   こんな浮草暮らしをしているから、急遽プロデューサーから22時に呼び出されて、明日の昼までに企画書ペラでいいから仕上げてと言われたり、深夜23時からの試写は可能ですかと聞かれるんだろうな。これが幼子を抱えた身だと、さすがに相手も依頼を躊躇するだろうし。男性陣はいいかもしれないけれど、母になっている女性には声をかけにくいでしょ。だからこそ、一人身でプラプラしているような人間に出番が回ってきて、なんとか今日まで暮らしていけているのかも。風任せの人生、風向きが変わって嵐が起きるまで、しばらくはこんな調子で今年も体感としては半年ぐらいのスピードで終わってしまうんでしょう。

モジョっこ

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