二宮和也「坊っちゃん」まずまず適役だったけど・・・マドンナ役の松下奈緒ハズレ!配役難しい超有名作ドラマ
<新春ドラマスペシャル 坊っちゃん」(フジテレビ系)

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   超有名な夏目漱石の「坊っちゃん」である。宣伝文句に今世紀初めてのドラマ化と書いてあった。鈴木雅之という有名演出家の作品だけに、期待を裏切らなかった。坊っちゃん役はこのところ立川談志の弟子の談春を演じた「赤めだか」や映画の「母と暮せば」など、出ずっぱりの二宮和也である。まあまあ適役の部類だった。
   漱石の「坊っちゃん」となれば耳タコ目タコで、松山の中学校の教師のイメージが各人こびりついているので、配役が難しい。教頭赤シャツの及川光博、山嵐の古田新太、あたりは似合っていたけれど、肝心のマドンナの松下奈緒はどうもなあ。背が高いは原作通りだったが、松下は「大女、総身に知恵が回りかね」風のモッサリ感があって筆者は気に入らなかった。お清の宮本信子はよかったが。
   CGの使い方もわざとらしくなかったが、街の通りの奥の方に汽車が煙を吐きながら通り過ぎる場面が2度3度。この時代に田舎松山でそんなに頻繁に汽車は通らねえよ(笑)。もう1つ、「坊っちゃん」というと江戸っ子の坊っちゃんが抱く松山方言への違和感である。「・・ぞな、もし」とか「・・と云われたげな」とか。この脚本ではほぼ標準語で書かれていて、関東の人間が西のイントネーションに抱く田舎臭さがあまり出ていなかったのは画龍点睛を欠いた。
   笑ったのは下宿の同居人に芥川賞をとった又吉直樹が出てきたこと。お笑い芸人がニコリともせぬ役で登場とは上手い使い方だ。(放送2016年1月3日21時~)

(黄蘭)

採点:1.5
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