藤山直美のためだけの人情ドラマ・・・涙と笑い散りばめて一丁上がり!使い古された手法とっくに飽きられてるぞ
<最高のオヤコ>(TBS系・毎日放送制作)

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   居酒屋を営むシングルマザーの小野寺みどり(藤山直美)と娘のさゆみ(仲里依紗)は仲がいいが喧嘩もする。さゆみは大病院の木谷修一(榎木孝明)とみどりが恋人同士だった頃に妊娠し、それを告げぬまま別れた後で生まれた娘だった。建築学科4年のさゆみの留学話が浮上し、その上、修一の現在の妻・理沙(賀来千香子)からさゆみを養子に欲しいといわれてキレたみどりは行方不明になる。
   最後はさゆみが留学から帰り恋人と結婚する場面。居酒屋の常連だった客に掃除婦をしているところを発見されたみどりが、陰ながら娘の晴れ姿を覗き見ているとみつかって引っ張り出され、挨拶代わりに歌を歌う。新婦のさゆみも一緒になって歌ううちに過去のわだかまりも氷解して行く。まことに昭和テイストの人情話である。
   喜劇役者で勝ち気な明るい藤山のために書かれたような筋書きで、何度か見たような内容。全く新鮮味はない。第一、藤山と娘役の仲が全く似ていないし、かといって榎木とも似ていない。なんでこんな配役にしたのか理解に苦しむ。病院長夫人の理沙は知的で上品でスタイルもよくて、みどりは下品で酒好きでって、あまりにステレオタイプの設定ではないか。
   ホームドラマと呼ばれるこうした作品が廃れてきたのは、作り手が昔の夢よもう一度と、毎度おなじみの涙と笑いが受けるだろうと、使い古された手に安住しているからだ。ホームドラマも自ずから時代と共に変化しないと若者は見なくなる。(放送2016年1月10日21時~)

(黄蘭)

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