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葛西紀明「妹が亡くなりました。再生不良性貧血という難病と闘っていました」

   ノルディックスキー・ジャンプ選手の葛西紀明(43)は、亡くなった妹・前川久美子さんの葬儀を終えた1月20日(2016年)、ブログを更新し、競技への決意を新たにした。

「実は一週間前の13日に僕の妹が病気の為亡くなりました。38歳という若さでした」

   13日は、フライング世界選手権が開催されたオーストリア・バドミッテンドルフにいた。姉から電話があり、「出る前にすぐ妹の事だとわかりました」という。久美子さんは16歳の時に再生不良性貧血という病気を患い、臍帯血移植手術を受けて一時は回復したが、入退院を繰り返しながら闘病生活を送っていた。

   「いつも痛みに耐えながらの辛い日々だったと思います。昨年の5月終わりに意識を無くして8ヶ月間が経ち、一度も意識を戻す事なく母親の元へ旅立ってしまいました」と悼んだ。

   葛西は「妹の為に」と大会に出場した後、すぐに帰国。「僕の為に葬儀を5日も遅らせてくれました。妹の旦那さんと僕の家族(父、姉)には今までずーっと妹の面倒を見てくれていたので、感謝の言葉しかないです。本当にありがとう」と述べ、18、19日の葬儀に参列したことを報告した。

   妹を見送ったばかりだが、「まだシーズン真っ只中なので悲しみを引きずってはいられません。今日から僕はまた強くなっちゃいましたよ!!今週末、来週末の札幌の大会に出場します。優勝狙って頑張りますので、今後も応援宜しくお願い致します」と前を向いた。