2024年 4月 24日 (水)

廃棄食品横流し「大手メーカー・流通」重大責任!商品のまま処分業者に丸投げ

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   産業廃棄物業者「ダイコー」(愛知県稲沢市)から横流しを受けていた食品関連会社「みのりフーズ」(岐阜県羽島市)の倉庫からは、「カレーハウスCoCo壱番屋」だけでなく、「マルコメ」「ニチレイフーズ」「イオン」「セブン&アイ・ホールディングス」「ローソン」などの廃棄食品も見つかった。108品目のうち、ダイコーから仕入れたのは30品目で、残りは別の業者から流れて来たものらしい。食品業界で廃棄品の横流しは半ば「常態化」しているということである。防ぐ手立てはなかったのか。

まるで「横流ししてください」と言わんばかり

   廃棄物処理法では処理業者は依頼元に結果を報告することになっている。さらに、依頼した業者は少なくとも年に1回は廃棄処理の現場に立ち会って、適正に処理されているか確認する義務もある。しかし、実態は廃棄業者へ丸投げだ。

   行政はどうか。自治体は処理業者のマニフェストを確認することになっているのだが、たとえばダイコーを管轄する愛知県が目を通すマニフェストは年間140万件もあり、これに対して担当職員はおよそ50人しかいない。すべての廃棄物をチェックする体制にはなっていないのだ。

   「法律の不備」と言えばそれまでだが、食品問題に詳しい消費者問題研究所代表の垣田達哉さんは廃棄を依頼した業者に手厳しい。「大手企業がこんなにいい加減だったのかとア然としました。(商品か廃棄物かの)分別をしないで、商品そのままの形で産廃業者に渡していたわけで、まるで『横流しをしてください』と言ってるようなものですね。私たちは家庭ゴミでもキチンと分別をするのに、これだけ大量の物を廃棄しているところがそのままの形で出しているところが問題だと思います」

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