消えぬいじめ後遺症、忘れている加害側・・・爆薬抱いて同窓会に乗り込む藤原竜也!根絶の制作意図伝わったか
<海底の君へ>(NHK総合)

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   昨年の川崎での中学生いじめ殺人事件をはじめとして、耳をふさぎたくなるようないじめ事件が頻発している。このドラマは、大人になっても中学時代のいじめの後遺症で、海の底にいるような暗い恐怖から立ち直れず職を転々としている29歳の男の物語である。時期を得た問題提起の主張のあるドラマだ。桜井剛脚本。
   前原茂雄(藤原竜也)が正業につけずアルバイト生活を続けているのは、子供時代の壮絶ないじめの後遺症で、学生服のグループを見ただけでパニックになるからだ。彼に同窓会の案内が来たが返事を出さずにいたら、街で立派な弁護士になっているかつてのいじめグループのボスに会ってしまう。だが、彼は茂雄に対するいじめのことなど全く覚えていなかった。加害者と被害者に意識の差がある。
   万引きさせられていた少年の姉・手塚真帆(成海璃子)と知り合って少し心を開きかけたが、茂雄は同窓会で復讐を企てる。体に大量の爆薬を巻き付け、何も覚えていない元同級生たちに、「ボタンを押すぞ。全員死ね」と叫ぶと、いじめボスの弁護士は「許してくれ」と土下座する。結局、取り押さえられて未遂に終わるが、テレビやネットで拡散し、一時の話題にはなる。ただし、作り手の意図したようにいじめ根絶の提言になったかどうか疑問は残る結末だ。
   NHKが根絶のための姿勢を持ち続けてくれれば、やがて社会全体に広がりそうな希望もある。藤原竜也は歯並びを矯正するべし。(放送2016年2月20日19時30分~)

(黄蘭)

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