2024年 4月 26日 (金)

「ショーン川上」有名になり過ぎてバレたウソ経歴とハッタリ話術・・・一夜にしてひっくり返った順風人生

TBS小林悠アナ退社理由「適応障害」公表渋った上層部!健康管理の責任問われる

   週刊誌は独自ネタで毎号いければいいが、そうはいかない。そういうときは、他人の褌で相撲を取ることもあるが、今週の週刊文春はそれを見事にやってのけた。TBSの小林悠アナ(30)とIT起業家との『密会』は週刊ポストがスクープした。彼女はあれほど望んでいた「NEWS23」のキャスターを降板しただけでなく、TBSまで退社してしまったが、その理由がよくわからない。

   今週の週刊ポストは、噂された男性に妻がいるので、それに悩んで辞めたのではないかという噂を取材しているが、起業家氏には9年間連れ添っていた妻がいたが、昨年末に離婚が成立している。小林アナと知り合ったのはそれ以降だという証言を得ていると週刊ポストは報じている。

   週刊ポストが元夫人宅を訪ねると、彼女の父親が取材に応じた。起業家氏との離婚はいつだったのかという問いに、「昨年の11月ぐらいだったかな」と答えている。「離婚の原因をご存知でしょうか」には、「娘は何も言わない」。小林アナとの関係が影響しているかという質問には、「(時期は)かぶってないと思う」と話している。ということは、交際、結婚には障害がないということになるが、そうするとなぜ電撃退社したのだろう。

   その疑問を週刊文春は本人の告白という形で見事に解いてみせたのである。「もし話すのだったら文春で」と思わせるオーラが今の週刊文春にはある。小林元アナがしゃべる気になったのは、「あまりにも事実とかけ離れた報道が溢れた」からだそうだ。まずは交際相手について、二股とか既婚者と書かれたが、彼からいつ離婚したかの証明書を見せてもらっているし、報道番組を始めるにあたって懸念すべき点などなかったと話す。

   週刊ポストやスポーツニッポンに書かれた内容には、TBS局内の限られた人間にしか伝えていなかった情報があったことも、彼女の不信感を増大させたという。だが、最大の理由はこうだと話す。<「実は、一年くらい前から、抑うつ気分、不安感や焦燥感が募り、食欲不振で眠れない日々が続くようになっていました。(中略)

   当時の私は、とっくに心身ともに臨界点を超えていました。でも、自分が疲弊しているとか、周囲には言えなかった。そういう素振りを見せることも失礼ではないかと思っていました」>

   そして「NEWS23」のキャスターという大きなチャンスが回ってくる。そこに週刊ポストの報道が出たことによって、時限爆弾のように抱えていたものが表に出てきたという。彼女の異変に気がついたのは付き合っている彼だった。<「彼のすすめで二月十日に心療内科に行ったところ、『適応障害』と診断されました。そこで初めて自分が病気だと気付かされました」>

   彼女は退社を決意し、上司に意向を告げる。その後、TBSの人事部長やアナウンス部長と面談し、こういった。<「内臓の病気とか、深刻な病気だと誤解をされるとかえって心配をかけるので、適応障害という病名を公表してもらっても構いません」>

   しかし、TBSは「健康上の理由」としか発表しなかった。<「適応障害が理由になると、『彼女の健康面をどう管理していたんだ』という批判は免れません」(TBS局員)>

   そのために、交際相手に問題があるのではないかとスポーツ紙にリークすることで問題をすり替えたのだという。組織とはそういうものである。彼女は辞めてよかった。私も週刊現代の編集長になったばかりのとき、同じような症状になったことがある。当時は適応障害などという病名は知らなかった。知り合いの医者から精神安定剤を山ほどもらって飲んでいるうちに、何とか仕事をこなせるようにはなったが、あの数か月は思い出しても辛い。

   この病気は雅子妃のように、人前に出て行くことが辛いのだ。テレビの現場に戻ることはやめて、結婚でもしてゆっくり過ごすことだ。先の川上氏ではないが、有名になることで人生が狂ってしまうこともあるのだから。


元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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