2018年 9月 21日 (金)

保育園事故多発!死亡多い0~1歳児、7割が昼寝中・・・人手不足で目届かず

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   保育園の待機児童問題が問題となるなか、やっとのことで入れた保育園では、保育中の事故が相次いでいる。国がまとめた調査によると、保育施設などでの死亡、重篤なケガは、この1年間で少なくとも349件起きている。

   阿部一美さんの娘の美月さんは、5年前、保育園で昼寝の時間後に息を引き取った状態で発見された。死因は特定できなかったという。「朝まで元気だった子が、死因もわからずに亡くなることが本当にあるんだろうか」と嘆く。

   阿部さん夫婦が保育園に話を聞くと、美月さんは「うつぶせ寝」だったことがわかった。国の指針では、突然死を招く可能性があるため、乳幼児のうつぶせ寝はさせないことになっている。

   昼寝中の見守りも十分でなかった。そのとき保育士は5人いて、国の基準は満たしていたものの、事務作業や行事の準備に追われて、1時間に1回、遠くから見ただけだった。本来は、きめ細かく園児の顔色や呼吸を観察することになっている。

「待機児童問題」数優先で質後回し

   阿部さんは「私たちは預けられればどこでもいいと思っているわけではない」と語る。待機児童問題は保育園の数ばかりが問題となり、安全や質が後回しになっているのではないかと懸念しているのだ。国や自治体に保育現場の負担を減らす対策を取ってほしいと訴える。

   保育の事故や安全対策・リスクのコンサルタント脇貴志さんは、保育中の事故やトラブルを分析した結果、死亡事故の8割が0歳と1歳に集中していた。また、事故全体の7割以上が昼寝中に起きていた。

   乳児の保育には高度な専門性が求められるが、「安全のルールを守る余裕がない、学ぶ余裕がない」ことなどから、その高度性に見合った人材が育っていない。

   教育評論家の尾木直樹さんはこう提言する。「保育園は子守りとかではなくて教育機関であり、子供たち一人一人の発達を支援する機関です。行政とか国はそういう構えと位置付けをすべきでしょう」

NHKクローズアップ現代+(2016年4月12日放送「子どもの命が危ない~保育園が非常事態~」)

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