「1家3人殺し」無罪判決の元裁判長、隣に引っ越してきた元被告・・・東海テレビお得意!無気味サスペンス 巧み
<火の粉 第1回 第2回>(フジテレビ系 東海テレビ制作)

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   一戸建ての家の隣に越してきた男・武内真伍(ユースケ・サンタマリア)が挨拶にきて、元裁判官だった梶間勲(伊武雅刀)の顔を見て驚く。武内は一家3人殺しの容疑で逮捕され、死刑を求刑されたが、梶間裁判長が無罪判決を下した過去があった。梶間の息子・俊郎は失業中で、妻は寝たきり祖母の介護に疲れ、俊郎の嫁の雪見(優香)は幼稚園児のまどかがどことなく不気味な武内からバームクーヘンやジュ-スなどをもらって食べるのが不安である。
   武内は感謝と称して次第に梶間家に出入りするようになる。ある日、寝たきり祖母がものを喉に詰まらせて死ぬ。雪見は武内がその時祖母の部屋に入っていたと疑い、気のいい失業中の俊郎や母親は武内をかばう。家族の内で、武内に対する見方が分裂しはじめ、次第に一家崩壊に向かうのか、2回見たきりではわからない。しかし、無罪判決が正しかったのか、あるいは武内はもっと底知れぬ悪人なのか、見ているこちらには判然とせず、そこがサスペンスを醸成する巧みなテクニックになっている。いかにも東海テレビらしい。
   ユースケ・サンタマリアはかつて精神薄弱青年で印象的な演技をやり、今回の役も合っている。他に武内を追う新聞記者(佐藤隆太)や、がめつい勲の妹などが絡む。昼メロで一世を風靡した東海テレビの「オトナの土ドラ」としては深夜に「ゾクッ」とさせて話題になりそうな作品である。雫井脩介原作。現実に起こるかもしれない。(放送2016年4月9日23時40分~)

(黄蘭)

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