2024年 4月 26日 (金)

三菱自動車・燃費ごまかし!「eKワゴン」30・4キロ・・・ホントはそんなに走れない

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   三菱自動車の軽自動車の燃費を示す数値に不正があった。きのう20日(2016年4月)の会見で、相川哲郎社長は「燃費を実際よりもよく見せるために、不正な操作が行われていたことが判明しました。意図的なものと考えています」と話した。不正は担当責任者の指示で行われていたといい、社内で設定した燃費目標を達成ができず、ごまかした可能性が高い。

エコカー免減税の対象外に

   不正があったのは「eKワゴン」「eKスペース」と日産自動車に供給していた「デイズ」「デイズルークス」の4車種、62万台。実際の燃費は公表値より5~10%低いという。燃費を実測した日産からの指摘でわかった。

   自動車評論家の国沢光宏さんによると、軽自動車の燃費競争は2012年頃から激化していた。「ダイハツとスズキが燃費のいい車を出しているので、三菱に焦りがあったのではないでしょうか」という。ライバルのダイハツ「ミライース」が1リッターあたり35・2キロ、スズキ「アルト」が37・0キロなのに対して、eKワゴンは30・4キロと大きく劣っていた。しかし、この数字そのものが不正だったというわけだ。

   燃費は車販売のカギとも言える。ドイツのフォルクスワーゲンも排ガス検査で不正をしていた。この件で大規模なリコールを行い、回収・修理にかかった費用は67億ユーロ(約8900億円)に上ったといわれる。

   三菱自動車の燃費不正は安全性には関わらないのでリコールにはならない見込みだが、燃費が悪くなるとエコカー免税とか減税の枠を超えてしまうこともありうる。その場合は三菱が負担することになる。

日産が再測定して「おかしい」・・・指摘なければ頬かむり?

   かつて三菱はトラック部品の不具合をほおかぶりし、死亡事故が起こってから認めた「前科」がある。今回も日産が再測定しなければそのままだったかもしれない。数値操作は担当部長の指示だったというが、三菱のような大企業で1部長の独断でそうしたことが可能だろうか。

   坂口孝則(経営評論家)「燃費試験には、国内モードより数字が良く出る海外モードを使っていて、さらに数値を平均するのではなく良い数値だけを選んでいたようです。他の車種でも、カタログの数値と実走した数値のギャップに疑問を感じている人は多いですよ」

   司会の加藤浩次「これは三菱だけじゃないということですか」

   坂口「自動車業界もこれを明らかにするべき時期に来てると思います」

   森圭介アナ「何のためのデータなんだということですよね」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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