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千葉・九十九里浜『ハマグリ泥棒』密猟注意されても開き直り! みんなやってる

   司会の夏目三久「旬を迎えた千葉県九十九里の高級ハマグリですが、密猟が横行しています。悪質な密漁犯を追いました」

   九十九里海岸は漁業権が設定されているが、「一般の人たちに盗られる」と地元漁師を嘆かせている。「1人や2人ではないからね」「ハマグリがなければ死活問題」という。被害は数千万円になるという。漁業協同組合と警察、海上保安庁、千葉県職員が合同パトロールに乗り出した。

ウエットスーツに隠すサーファー

   砂浜にはバケツを持った人たちがあちこちにいた。パトロール隊員に「とらないで」「捨ててください」と注意を受けた女性は、ハマグリをいったん海に戻すようなふりをしながら、バケツの中にはまだ黒い影がありありで、そのまま持ち帰る気配だ。「どうされますか」とTBSスタッフに問いかけられてものらりくらりととぼけ、やっと戻した浜辺には大量のハマグリがあった。サーファーらしい男のウエットスーツからはハマグリ6個が出てきた。

   「あれはギャングかも」と隊員が防波堤の一群を指差した。「ギャング針」という特殊な針で海底のハマグリをつり上げるという。開き直って大暴れするハマグリ泥棒もいる。「海保だって、なんだよ、コノヤロウ」「他にもやっている。俺だけか」と声を荒らげる。家族から「お父さん、やめて」と止められていた。

現行犯逮捕しろ!3年以下の懲役か200万円以下の罰金

   元漁師の2人は籠のような専用の漁具を持ち出し、「わかっているけど、ちょっとほしかった」と当たり前のように言う。警察官のすきを見て逃げようとして取り押さえられた。「ちゃんと考えなさいよ、大人なんだから」と言われて連行されていった。

   誰でも無断で盗めば密漁になる。千葉県条例違反で3年以下の懲役か200万円以下の罰金だ。密猟目的の悪質者からお遊び気分で掘って持ち帰る観光客などあとを絶たない。やはり、現行犯逮捕して厳しく罰則を科すべきじゃないのか。注意しているだけではイタチごっこだ。