2018年 12月 10日 (月)

北朝鮮・金正恩の強気なぜ?抜け穴だらけの国連経済制裁・・・中朝国境は相変わらず活況

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   北朝鮮で36年ぶりの労働党大会が開かれ、委員長に金正恩第一書記が昇格し、核開発をさらに進めると宣言した。今年3月(2016年)、国連安保理は北朝鮮の核開発を抑止するために経済制裁を強化したが、これに対する挑戦ともいえる強気の姿勢だった。

   経済制裁は資金源となる石炭などの輸出制限、金融機関の海外支店の閉鎖などかつてないほどの厳しさだが、効果を生んでいないのだろうか。クローズアップ現代+が取材すると、「経済制裁の網をくぐり抜ける実態があった」(鎌倉千秋キャスター)という。

「石炭に色がついているわけではない」区別つけにくい民生用・軍事用

   北朝鮮にとって中国は、貿易額の6割以上を占める最大の相手国で、外貨獲得の重要な手段となっている。中朝国境の中国・丹東では北朝鮮のトラックが頻繁に行き来し、税関には北朝鮮に向けと見られる建設機械などが数多くあるという。北朝鮮から来た貨物列車には石炭のように見える黒い物体が積まれている。

   北朝鮮経済に詳しい三村光弘・環日本海経済研究所主任研究員は「もともと国連の安保理制裁といのうは穴だらけ」と指摘する。経済制裁には「北朝鮮の市民生活を圧迫しない」という例外規定があり、「石炭も、どの石炭が核に使われていて、どの石炭が一般市民が使う食べ物や服になるとかというのは、色がついてないからわかりません」

   中国政府は相当厳しい制裁条項を決めており、核や弾道ミサイル、武器関連の取り引きは厳しく取り締まる方針だが、他の貿易については中央と地方との間で相当な温度差があるという。

   「丹東であれば、北朝鮮との貿易はひとつの地場産業なので、それをみすみす見殺しにできないというのが地方政府の立場ではないでしょうか」(三村研究員)

NHKクローズアップ現代+(2016年5月10日放送「北朝鮮 秘密資金を追え」)

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