借り入れと寄付繰り返す巧妙な手法
ただ、山内氏が指摘した「返し方が非常に巧妙」なため、違法性を免れている可能性もある。新党改革に入ってきた政党交付金を一端、組織対策費として舛添個人に入れ、さらに寄付金の名目で自分の複数の政治団体に還流、最後に寄付金名目で新党改革に戻すという不可解なカネの流れになっているからだ。
岩井教授は「組織対策費は会社でいう営業経費みたいなもので、報告義務がありません。ところが、それを自分の政治団体に寄付して税金の控除を受けるのでは納得いかない。また、税金である政党交付金は寄付によって普通の金になってしまう。マネーロンダリングに使われているわけで、これも違法ではないが納得いかない話です」と指摘している。
舛添都知事は「精査したうえで20日(金曜日)の定例会見で説明する」としている。
文
モンブラン