2018年 9月 19日 (水)

見事だった「広島のオバマ」原爆慰霊碑に向かう静かな俯瞰映像、歴史に遺る格調高い演説
<オバマ大統領広島訪問生中継>(NHK総合)

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   もう散々メディアで論評されつくしたオバマ大統領の広島訪問であるが、筆者は生中継の技術的な問題や、映像で見たオバマ氏らの素朴な感想を書く。まず撮影隊のカメラアングルや配置がよかった。特に原爆慰霊碑に向かって歩く大統領と首相の2人の姿を、高いところから俯瞰で撮ったショットが見事だった。先遣隊が調査に来たのに、よくも俯瞰カメラの設置を許可したものだと驚いた。
   オバマ氏の演説が格調高くて感心した。原稿を置いていたのに、彼は心底自分で思ったことを述べていると、こちらに通じさせるものがあった。それに引き換え安倍氏の挨拶は建前通りの美辞麗句で、訴えるものがなかった。「サンデーモーニング」に出ていた張本勲が「安倍さんがカッコよくてよかった」的な褒め方をしていたが、どこに目がついているのか。器の違いが歴然としていて情けなかった。
   オバマ氏の演説を具体的なものがないと批判する向きもあるが、なんと小さい見方か。彼の述べた高邁で、むしろ抽象的な理念こそがあの場には相応しかった。原爆資料館内での滞在がたった10分でがっかりしたとの意見には賛同できないでもないが、彼はそれより演説に時間を取りたかったのだろう。資料館に残したメッセージと大統領サインの文字の美しいこと。筆者は彼のサポーターでは全くないが、「地位が人を大きくさせる」とはよく言ったもの。米国内で散々叩かれてきても、オバマ氏は間違いなく歴史に名を遺した。(放送2016年5月27日16時50分~)

(黄蘭)

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